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Tour of Oman stage 4 REPORT
レポート
2023.02.15

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Tour of Oman stage 4 REPORT

Izki > Yitti Hills 205.0km

大会期間:2023年2月11日~2月15日
カテゴリー:UCI 2-PRO ステージ:第4ステージ
出場:18チーム 出走121名 / 完走:120名
JCL TEAM UKYOメンバー:石橋、小石、岡、武山、山本、クレダー、プラデス
スタート地点:Izki ゴール地点: Yitti Hills

ツアー・オブ・オマーン第4ステージ、スタート地点は首都マスカットから120km程離れた標高500mの街‟Izki”。この日はレース最長の205㎞のステージ、70㎞を過ぎた地点マスカットに向けて下り基調になるレイアウトです。しかし、ラスト15㎞からは海から再びそびえ立つ山中に入っていく上、終盤に山岳賞やスプリント賞が集中しているため長距離で体力を奪われた終盤にハードな展開が待ち受けます。

そしてこの日はスプリント賞やゴール勝負で得られるボーナスタイムでも総合順位の逆転が可能な接戦によりレース展開がワールドツアーチームの出方で大きく変わってしまう事が懸念されました。JCL TEAM UKYOは石橋選手を先手に攻撃に出ることで展開を落ち着かせ、終盤の展開に山本選手と小石選手を温存する作戦でスタートに並びました。

山本選手が先頭グループでフィニッシュ! 総合順位も29位にジャンプアップ!

午前10時15分、レースはスタートから動き出します。これまでと違うのは、プロトンを飛び出していく選手が総合上位圏外のワールドツアーチームのメンバーであるという事でした。この展開によりチェックするプロトンのスピードは高速化、最初の2時間を47㎞/h近いアベレージで進行していきます。

石橋選手、武山選手、岡選手もアタックにチャレンジしますがワールドツアーチームの追撃に飲み込まれてしまいます。しかし状況が一転します。最初のスプリントポイントを前に強烈なスピードでUNO-Xのフレドリック選手が飛び出します。モーストアクティブ賞の総合成績で2位に付けている彼はプロトンの追撃を凌駕し走り続けます。

レース直前ミーティングの様子

集団

この展開に3名が加わると、100㎞地点を過ぎてようやく3分差のエスケープグループを構成します。すでに下り基調となったコースにコフィディスやモビスターの牽引するプロトンは、エスケープグループと距離を読みながら終盤の戦いに備えます。

JCL TEAM UKYOは補給をこまめに取り、山本選手と小石選手の風よけとなりながら終盤に備えます。スタートして4時間弱、先行との差は1分半。ゴールまで15㎞の地点からの登りで一気にペースが上がります。ここで山本選手と小石選手、プラデス選手はメンバーのアシストを受けて前方で登りに入ります。一気に絞られていくプロトン、逃げていた選手をキャッチすると展開は激化します。

この展開に食らいつく山本選手も少し離れては下りで追いつくなどピークの状態でしたが、なんとか耐え抜いてゴールスプリント目前にトップグループの中に入り込みます。そして、一気に横に広がったスプリント合戦を制したのはUAEのディエゴ・ウリッシ選手、本命の実力を見事に発揮します。

山本選手は36位でゴールに飛び込みます。53秒遅れて小石選手、プラデス選手と続き、JCL TEAM UKYOはこのロングステージを全員が走り切りました。第4ステージを終えて山本選手は総合成績を34位から29位にジャンプアップ、ターゲット通りの走りが出来ました。

明日は最終ステージ、更に激しい総合争いにどこまで順位を上げていけるかが大きな目標となります。

優勝したディエゴ・ウリッシ選手

36位でゴールした山本選手

山本選手コメント
「今日は前半から作戦通りメンバーが攻撃を掛けましたが、展開が厳しく作戦通りにはいきませんでした。しかし終盤の展開に向けてみんなが風よけになってくれたり、ボトルを運んでくれたり、前方へエスコートしてくれたりと僕らを優位に運んでくれました。登りではトツプについていくのがギリギリの状態でしたが、下りでバイクが伸びてくれて最後はメイングループでゴールできました。体調も良いので明日も全力で頑張ります。」

清水監督コメント
「今日もみんな良くやってくれました。前半100㎞が全くスピードが緩まないという展開でしたが、レース中にコミュニケーションをとれた連携で山本選手の総合順位を上げる事にも貢献しました。レースだからこそチームが成長出来る、どんどん良い状態になっています。明日も頑張ります。」

Result TOP3
Tour of Oman stage4 205.0km
Ave 44.5km/h
1 ULISSI Diego     UAE EMIRATE   4:36:38
2 ZINGLE Axel     COFIDIS        +0:00″
3 SCHELLING Ide     BORA        +0:00″
36 YAMAMOTO Masaki   JCL TEAM UKYO      +01:29″
44 KOISHI Yuma         JCL TEAM UKYO  +01:53″

Result GENERAL TIME
   1 ORGENSON Matteo    MOVISTAR          16h02’36”
29 YAMAMOTO Masaki  JCL TEAM UKYO   +2’04”
42 KOISHI Yuma        JCL TEAM UKYO   +4’08”
50 PRADES Benjamin     JCL TEAM UKYO    +6’59”