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Tour of Oman stage 3 REPORT
レポート
2023.02.14

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Tour of Oman stage 3 REPORT

Al KhobarAl Khobar > Jabal Haat 1520km

大会期間:2023年2月11日~2月15日
カテゴリー:UCI 2-PRO ステージ:第3ステージ
出場:18チーム 出走123名 / 完走:121名
JCL TEAM UKYOメンバー:石橋、小石、岡、武山、山本、クレダー、プラデス
スタート地点:Al KhobarAl Khobar ゴール地点: Jabal Haat

ツアー・オブ・オマーン 第3ステージ。コースはマスカット郊外の山脈の裾野をなぞっていくレイアウト。スタートから45㎞が緩やかな登り。その後下り基調を経て、93㎞地点のスプリントポイントを越えると緩やかな登りとなるが、146㎞付近からはじまるラスト5㎞は、ゴールに向けて一気に15%近くまで登り勾配が跳ねあがるプロファイル。終盤の高いクライム能力が問われるコースに総合上位が絞られる展開が予想されます。この日は総合25位までの選手が総合トップの選手から15秒の僅差にいることもあり、総合リーダーを抱えるコフィディスが終盤の登りまでコントロールすることが予想されました。JCL TEAM UKYOは総合成績に望みのある小石選手と山本選手を最終展開で前方へリードする事に徹する為、逃げをうたないで勝負を待つ戦略を選びスタートラインに並びました。

山本選手がワールドツアーの上り勝負に終盤まで食らいつく好走! チーム順位も11位に!

この日スタートしてすぐに飛び出したのは5名の選手。この中で前日までの総合成績が最も高い選手はBINGOAL WBのジョアン・ミーン選手の+1分24秒差。そして、情報を得たリーダーチームのコフィディスは逃げを容認。ボーナスタイムの掛かったスプリントポイントも93㎞地点と遠いことから、先行と3分のタイムギャップを保ちながらレースは淡々と進行してきます。

そして、この日選手を苦しめたのは30度を越える気温です。JCL TEAM UKYOも他チーム同様、補給所や車での給水とは別に先回りして選手に水分補給のフォローに向かうなど忙しくなります。レースも100㎞を越えるとエスケープグループから2名がドロップし、3名でラスト6㎞のスプリントポイントを通過します。追走するプロトンは射程圏内に彼らを捉え、いよいよ最後の登りでの勝負が近づいてきます。

集団内でチームでまとまって走る様子

小石選手

この動きに対応するため、JCL TEAM UKYOはクレダー選手と武山選手が総合成績に可能性がある山本選手や小石選手、クライミングに優れたプラデス選手をフォローし集団前方
のポジションをキープします。

登りに入ると一気にグループは絞られ40名程のトップグループとなります。ラスト2㎞になると更に勾配はきつくなりますが、ここで上位20名のポジションに山本選手が残る大健闘をみせます。

山本選手の奮闘はラスト1㎞まで続きましたが、MOVISTARのヨルゲンセン・マテオ選手の強烈なアタックにトップグループは崩壊。彼はその勢いを崩さないままトップでゴールします。総合リーダーであったヘースス・エラダ選手がゴールで倒れこむほどの激闘、多くの選手が苦悶の表情でレースを終えると、間もなく山本選手が現れました。

その差はトップから1分29秒差の34位。力を尽くした山本選手、手ごたえを感じたこの戦いに表情は明るいものでした。更にプラデス選手と小石選手が大きく遅れずにフィニッシュしたことでチームの総合成績は18チーム中11位とジャンプアップし、実りのあるステージとなりました。

ゴール後に倒れ込む stage2覇者 へヘス・エラダ選手

34位でゴールした山本選手

山本選手コメント
「自分の全ての力を出した結果なので納得しています。今の自分の力、そして未来の成長へ向き合える手ごたえを得ました。これからどんどん先にいきます!」

プラデス選手コメント
「一番きつい場面で山本選手が前方で走っているのを見て、いい選手だと感じました。自分は今の時点ではこの力、こういう上りの展開は寧ろ好きな方なので、シーズンに向けて調子を上げていきたいです。」

小石選手コメント
「暑さなのか、もっと余裕が持てたペースなのに力が出ませんでした。この先もマレーシア、台湾とあるので暑さに慣れていきたいですね。」

清水監督コメント
「最後の展開に向けてチームの連携もとれていましたし、世界のトップレースで勝てる選手たちにあそこまで食らいついた山本選手に驚きました。あのまま先頭についていけたら…と思うだけでゾクゾクする走りでした。」

Result TOP3
Tour of Oman stage3 152.0km
1 MATTEO JORGENSON    MOVISTAR      03:33:51”
2 MAURI VANSEVENANT    Soudal-QUICK STEP  +00″
3 GEOFFREY BOUCHARD   AG2R           +00″″
34 YAMAMOTO Masaki     JCL TEAM UKYO         + 01:29″
40 PRADES Benjamin     JCL TEAM UKYO        +01:53″