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BACK【RACE REPORT】ツール・ド・台湾 STAGE5
総合をひっくり返す大逃げの展開に小石選手が乗り総合2位。 マルチェッリ選手もゴールスプリントで2位となりました!
最終ステージは中間に山岳があるものの、スタートから60km地点まで緩く登っていくことから総合リーダーチームや各種ポイント賞を守りたいチームが総合下位選手を逃がしながら決着がつきやすいレイアウト。終盤はスプリンターの為のレイアウトになっていますが、エスケープしている選手の総合タイムが大きく離れている場合は逃げ切りの可能性も出てくるステージでもあります。
JCL TEAM UKYOはマルチェッリ選手のスプリントが優位になるコース。現在僅差で総合2位につけている小石選手もまたスプリントポイントのボーナスタイムを稼ぐことで総合優勝にチャンスも出てくることから、この日も攻撃を主体とする作戦でレースに挑みました。
©Tour de Taiwan official
レースは前半から41km地点のスプリントポイントに向かいプロトンは活性化した状況が続きます。岡選手は前方でこの動きに乗り遅れぬよう機敏に動きます。
レースが動いたのは20km地点、山本選手と小石選手を含む5名のエスケープが少し差が離れたのをリーダーチームのKern Farmaが吸収した直後、Burgos BHのサインバヤル選手がアタックしたことでにプロトンが間髪入れずにハイペースとなり大きく分断。これがこの日の決定打となりました。
追走していたKern Farmaは前方にメンバーを送り込めず、逃げていた小石選手が山本選手のフォローで脚が残っておりこの動きに反応が出来たこと、次の展開に準備していた岡選手とマルチェッリ選手が前方に乗れたことでJCL TEAM UKYOにとって優位な状況を生みます。結果、前方に小石選手を乗せた40名程の大グループ、後方にリーダーチームの残る50名程のグループが形成されます。
そして、KernFarmaの牽引する後方グループの真後ろに山本選手とアール選手が入り、Burgos BHと共に彼らのペースを上げさせないことで30秒差が山岳に入るにつれ1分に広がります。
©Tour de Taiwan official
前方のグループでは41km地点のボーナスポイントの懸かったスプリントポイントの攻防。スプリントポイントはIsrael Premier Tech ブラックモア選手が先着。小石選手は惜しくもタイムを稼げませんでしたが、マルチェッリ選手が2着でグリーンジャージに優位なポイントを獲得します。
残り80km、岡選手も先行グループのペースアップに加わり積極的な展開を広げます。
©Tour de Taiwan official
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レースは中盤、前方に逃げ切れば総合成績が上位に上がる選手たちが入ったことからハイペースを保ったまま山岳地帯に入ります。
2回目の山岳ポイントは小石選手が2位で通過、好調を感じさせてくれます。一方、後方のプロトンは長い時間追走してきたKern Farmaのアシスト勢が崩れて、リーダー自らが追走に掛かる状況になります。この影響でタイム差は1分半まで開いてゆきます。
115km地点に迎えたスプリントポイント、岡選手のアシストを受けて小石選手が3位通過。同タイムで総合成績を争っているRoojaiのカーター選手に対し+1秒のアドバンテージを生みます。しかし、ここでもブラックモア選手が1着通過することで、暫定の総合1位は彼が手中にレースが進みます。
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レースは終盤、ラスト10kmに設けられた3回目のスプリントポイントに小石選手の望みを賭けます。しかし、ここでもIsraerl Premier Techのブラックモア選手が先着、小石選手は総合2位をキープする形でゴールスプリントに向かう覚悟をします。
ゴール5kmを切って後方のグループとは40秒差、逃げ切りが確実になると前方のグループが活性化、残り2kmで2名の逃げが5秒程の差で先行します。そのままホームストレートへ向ける最終コーナーを通過。ゴールへの直線路を2名の後ろからスプリンターが猛進します。
ラスト150m、2名を飲み込むとマルチェッリ選手が広がるスプリントに半車身リードしながら伸びます。このまま先頭でゴールという勢いにも見えましたが左からIsrael Premier Techのアインホルン選手が捲りで伸びて先着。マルチェッリ選手は惜しくも2位に終わります。
©Tour de Taiwan official
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総合1位はこの日無敵のスプリントでボーナスタイムを稼いだIsrael Premier Techのブラックモア選手が見事優勝。小石選手も2回目のボーナスタイムを稼いだことで2位を確定させました。マルチェッリ選手はゴールスプリントで2位になることでスプリント賞のグリーンジャージを獲得。そして、全ステージを戦い抜いたチームは団体総合1位に輝きました!
©Tour de Taiwan official
全5ステージ総距離666.1kmの戦いは最終日のゴールラインまで目の離せぬ展開のTour de TAIWANとなりました。JCL TEAM UKYOの応援ありがとうございました。
小石選手コメント
「最後まで逆転のチャンスに賭けてスプリントポイントもトライして、タイムを稼ぐことは出来たのだが、ブラックモア選手がここではすべて上手でした。悔しいけれど、それでも5日間様々な状況でチャレンジする精神で戦えた結果2位・チーム総合1位・スプリント賞であり、納得しています。チームメイトも最後まで助けてくれて感謝しています。イタリアで走るコンチネンタルチームとしてひとつ上の戦いがアジアで魅せられたかなと思います。」
ボルピ監督コメント
「メンバーたちは全てのステージを攻めの姿勢で頑張ってくれた。このことは誇りに思える事。2位でゴールはいつも悔しい結果、しかし我々のベストを尽くした結果であるには変わらない。素晴らしいレースを展開してくれたメンバーを称えたい。」
第5ステージ 区間成績 TOP3
DST 146.44km Ave 43.51km
1 EINHORN Itmar Israel Premier Tech 14:58:21
2 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO +00:00 UCI Point 5point
3 PENALVER Manuel Polti kometa +00:00
18 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:00
29 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +00:00
個人総合成績 TOP3
1 COBO CAYON Ivan KERN FARMA 14:58:21
2 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:04 UCI point 85point
3 BETTLES Carter Roojai +00:05
15 EARLE Nathan JCL TEAM UKYO +01:13 UCI point 5 point
24 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +02:11 UCI point 3 point
31 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO +02:43
34 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +2:56
ベストアジアンライダー賞 ブルージャージ 1位 KOISHI Yuma
チーム総合 1位