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BACK【RACE REPORT】ツール・ド・台湾 STAGE4
マルチェッリ選手のロングエスケープ、小石選手の逆転を賭けたアタック! レースを沸かせたJCL TEAM UKYOの活躍
第4ステージは、2つの山岳を並べた厳しいステージで、高低差約700mの山岳の頂上にゴールが設けられているクイーンステージ。大きな差が開きやすいコースレイアウトに総合上位勢の戦いも激しくなることが予想されました。
第3ステージまでの成績で個人総合2位につけている小石選手。そして、総合で上位のアール選手、山本選手を如何に勝負させるかが鍵となります。JCL TEAM UKYOはボーナスタイムのかかるスプリントポイントを総合僅差の選手の通過を防ぎながら、エスケープにメンバーを乗せることでリーダーチームにプロトンを引かせ、山岳にて上位3名を勝負させる作戦で挑みました。
©Tour de Taiwan official
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レースはスタート直後から15.60kmに設置された1回目のスプリントポイントへ向けて激しく攻防します。10km付近で岡選手を含む8名が先行に成功し、このスプリントポイントを通過。総合上位でないメンバーの逃げだけに岡選手は静観して、スプリントポイント後の逃げの展開に注意しながら走ります。
プロトンが彼らを吸収すると再びレースは活性化。そして、1回目の山岳ポイント29.48kmまで残り3kmとなった地点で6名の抜け出しにマルチェッリ選手が乗ります。
KOM山岳ポイントではマルチェッリ選手が4位、アール選手が6位で通過。更にそのままBurgos BHのモラ選手とマルチェッリ選手が抜け出します。スプリンター2名の抜け出しにプロトンは間を空けたことで逃げが決まります。
Roojai バトサイカン選手、Voltas キスコネン選手が追いつき5名に本格的な逃げのメンバーが構成されます。この時点でプロトンとの差は2分30秒、プロトンはIsrael Premier Tech、Burgos BH がコントロールする展開でレースは中盤戦に入ります。
抜け出した5名
Burgos BH モラ選手
JCL TEAM UKYO マルチェッリ選手
Polti kometa マルティンロメロ選手
Roojai バトサイカン選手
Voltas キスコネン選手
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レースは中間の80km地点へ。マルチェッリ選手が乗る5名のエスケープグループとプロトンは2分の差で104km地点のスプリントポイント、後半の山岳へ近づいていきます。スプリントポイントではマルチェッリ選手が2回目のスプリントポイントを2位で通過し、グリーンジャージキープに有利な状況となります。
132km付近、登りでペースアップしたプロトンが5名を吸収し、いよいよ山岳勝負が始まります。2回目の山岳ポイントKOMまで残り14km、先頭付近にアール選手、小石選手、山本選手が纏まります。プロトンは縦に引き伸ばされ、ハイペースで登りを走行します。残り26kmでRoojaiのアタックをきっかけに活性化しペースが激化、プロトンは一気に40名程に絞られます。
そして、残り20㎞で総合3位につけるKernFarmaコボ選手が単独アタック、残り15kmで追走は15名程に絞られます。10kmで11秒に開いた差を追走グループが埋めて一体化。
グリーンジャージ(スプリント賞)僅差の選手
1 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO 22point
2 NIQUET-OLDEN Bentley CCACHE 21point
3 PEÑALVER ANIORTE Polti kometa 20point
4 EINHORN Itamar Israel Premier Tech 18 point
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レースは最終局面に入ります。残り7km、Roojaiがアタック、そして吸収された後の4名の逃げに小石選手が入ります。全力で引き続ける小石選手、総合逆転のチャンスに賭けましたが、ラスト100mで先頭グループにのまれてゴール。Roojai カーター選手が大きく手を広げてゴールとなりました。
総合リーダーであったホリーマン選手が遅れたことでKern Farmaのコボ選手が総合1位、小石選手は2位をキープという結果となりました。スプリント賞もゴールまで残ったPolti のカサン選手が逆転。
中盤のマルチェッリ選手のエスケープ、終盤のアール選手のペースアップのフォローを受けて飛び出した小石選手の最後の勝負など常に攻撃の姿勢で挑んだステージとなりましたが、惜しい結果となりました。
明日の最終ステージ、引き続きJCL TEAM UKYOの応援よろしくお願いします。
©Tour de Taiwan official
小石選手コメント
「今日はマルチェッリが逃げてくれたおかげで自分も脚を貯めれたし、自分を最後まで助けてくれたネイサンの体力も温存できた 最後のトライは勝つために必要だったが、うまく行かなかった。1秒離れたかぐらいが、3秒とリザルトでなっていて悔しいが、仕方ない。明日挽回できるように頑張ります。」
ボルピ監督コメント
「リスキーな勝負にでた勇気は健闘したと誇りに思う。でもロードレースは1秒で状況が変わるスポーツ、どれだけ苦しくても最後のゴールまで勝負が続いている。また明日にチャンスを勝ち取ろう。」
第4ステージ 区間成績 TOP3
DST 167.15km Ave 42.56km
1 BETTLES Carter Roojai 3:55:43
2 DARBELLAY Valentine Team Corratec +00:00
3 BLACKMORE Joseph Israel Premier Tech +00:00
13 Earle Nathan JCL TEAM UKYO +00:03
14 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:03
28 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +01:03
個人総合成績 TOP3
1 COBO CAYON Ivan KERN FARMA 1:54:41
2 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:02
3 BETTLES Carter Roojai +00:02
9 EARLE Nathan JCL TEAM UKYO +00:16
17 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +01:21
ベストアジアンライダー賞 ブルージャージ 1位 KOISHI Yuma
チーム総合 1位