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BACK【RACE REPORT】ツール・ド・台湾 STAGE2
悪天候の2日目、3名が第二集団でゴール! チーム総合3位で2日目を終える
第2ステージは前半50kmは平坦基調、山岳区間が始まる直前にスプリントポイント(49.90km地点)その後、30kmかけて徐々に標高200mまで登り基調に進行した後、第2カテゴリーの山岳を2回通過します。
頂上にKOM(87.38km/98.18km)が設置されており、山岳賞争いでレースが大きく動く事が考えられます。また、ゴール地点も500m近い山岳の頂上に位置することから、この日の上位勢が総合上位となり、その後のレースの流れに影響を与えるステージとなります。
JCL TEAM UKYOは登りに強い小石選手、山本選手が総合を狙えるアール選手をフォローしながら総合優勝圏内にまとまるという作戦で挑みました。
レースは前日の成績から、総合2位のマルチェッリ選手が繰り下がりでスプリント賞のグリーンジャージ、ベストアジアンライダー賞に輝いた岡選手がブルージャージを着用してスタートラインに並びます。事前の情報で悪天候になることから、選手たちは防寒着を着てレースに備えました。
©Tour de Taiwan official
レースがリアルスタートすると、5km地点で早くも4名のエスケープグループが発生します。しばらくプロトンが様子を伺う動きをしていると2名、そしてまた1名とこの先行グループにジョイントしたことでプロトンは追走を強め15km地点でレースは振り出しに戻ります。プロトンは大きく横に広がり各チームが顔を読み合う展開が少し続くと、25km地点からSIDI ALI ワン選手、VOLTAS マツゼビシュス選手、CHINESE TAIPEI ルーシャオ選手が抜け出します。
©Tour de Taiwan official
3名はプロトンからのリードを1分に広げますが力のバランスが悪く協調がとれていない様子でしたが、ワン選手がドロップすると2名とプロトンの差は2分30秒に広がります。スプリントポイントまで残り15km、風は向かい風に変わり、雨も降ってきます。49km地点のスプリントポイントをマツゼビシュス選手が先着し、先行の2名は山へ入っていきます。後方のプロトンでもスプリントポイント争いが繰り広げられ、3位にリーダージャージを着るアインホルン選手、ボーナスタイムを稼ぎます。
レースは残り30km、山岳ポイントの掛かったKOM(87.38km/98.18km)に備え小石選手も補給を取って準備します。
最初の山岳ポイントは序盤から先行しているルーシャオ選手が先着、2名で利害関係を保ち逃げ続けます。後方ではリーダーチームの牽引にTeam Corratecが加わると先行2名との差は1分30秒に縮まります。残り18km地点、2回目のKOMを前に先頭グループは分解、単独で先行するのはマツゼビシュス選手、プロトンが背後に迫ります。
©Tour de Taiwan official
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98.18km地点 KOMポイントはプロトンが先行2名を飲み込んだ形で通過、Beykozのステッドマン選手が先着します。するとKOMに向けてのスピードアップに乗っかる形でプロトンが活性化。
残り8.5km地点でBurgos BHとPoltiの2名が先行。さらに1名が追いつきリーディンググループとなりますが、プロトンも追撃体制を強め背後に迫ります。そして、プロトンが3名をキャッチすると次の展開に小石選手、山本選手も前方で攻防を広げます!
残り2km ハイペースのプロトンは長く伸びた末に分断。20名程が前方に残ります。ゴールは残り1kmで抜け出した2名のマッチレース。ゴールを制したのはIsrael-Premier Tech ホリーマン選手。2位はKERN FARMA コボ選手、 8秒遅れて10位 アール選手、12位 小石選手、21位 山本選手がフィニッシュしました。
©Tour de Taiwan official
総合成績は第2ステージを優勝したホリーマン選手。アール選手、山本選手、小石選手を含む総合で9位~22位までがトップから18秒差で並んで迎える第3ステージ。各チームの思惑、3人の総合ジャンプアップ、ベストアジアンライダー賞2位につける山本選手と1位のサインバヤル選手との戦いがはじまります。
引き続きJCL TEAM UKYOの応援よろしくお願いします。
山本選手コメント
「今日は前半3名が抜け出してからは山の展開に備えるレースでした。2回目のKOMの後にかなり激しく攻防があり、ネイサンを守りながら小石選手と自分が前方の展開を逃さないように動いていたのですが、力をかなり使ったタイミングで抜け出した2名がレースを決めてしまいました。」
アール選手コメント
「今日は後半雨が降りましたが、寒さは感じずに集中できていました。最後に残ったグループが想像以上に大きく、激しい展開に正しいタイミングで動く必要がありました。優勝したホリーマン選手の動きに反応しましたが、後ろからの追撃も速く、彼に追いつくには難しかったです。細かい下りでの分断で先頭のパックを保つのも難しかったレース。そして、Israel Premier Techの総力は脅威的でした。チームは良い仕事が出来ています。明日以降のステージはより僕らに向いていると感じています。明日も頑張ります。」
第2ステージ 区間成績 TOP3
DST 115km Ave 41.54km
1 HOLLYMAN Mason Israel-Premier Tech 2:46:54
2 COBO CAYON Ivan KERN FARMA +00:01
3 BLACKMORE Peter Israel-Premier Tech +00:08
10 EARLE Nathan JCL TEAM UKYO +00:08
12 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:08
21 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +00:08
25 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO +00:32
31 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +00:32
個人総合成績 TOP3
1 HOLLYMAN Mason Israel-Premier Tech 4:25:57
2 COBO CAYON Ivan KERN FARMA +00:05
3 BLACKMORE Peter Israel-Premier Tech +00:14
14 EARLE Nathan JCL TEAM UKYO +00:18
16 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +00:18
18 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +00:18
ベストアジアンライダー賞 2位 YAMAMOTO Masaki
チーム総合 3位