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【レースレポート】JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
レポート
2023.10.17

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【レースレポート】JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE

激しい雨の中厳しいレースとなったジャパンカップロードレース 小石選手がUCIポイント獲得

1015日(日) ジャパンカップロードレース 164.8km

1990年に宇都宮市森林公園周辺で行われた世界選手権ロードレースをきっかけに、今や栃木県を代表するスポーツイベントとして認知されたジャパンカッププロロードレース。3大ツールで活躍するチームや選手たちが毎年数多く参戦し、日本のトッププロ選手たちと戦う夢の舞台です。30回目を迎える今年の大会もアラフィリップ選手をはじめ、多くのスター選手たちが参戦するだけに、彼らに立ち向かうJCL TEAM UKYOの戦いにも注目が集まりました。

コースは宇都宮市森林公園内の古賀志林道にスタート/ゴール地点を置く1周10.3km/標高差185mを13周回する133.9km。UCIのステータスは国内唯一の1.PROクラス、多くの配点が付与される大会にチームとして最も重要なレースの一つ。 JCL TEAM UKYOはこのコースでの相性も良いプラデス選手とハードな展開に対応できる小石選手をエースに、近年序盤からの速い動きに対応しながら前へ展開し、人数が絞られてから勝負をフォーカスする作戦で挑みました。

当日の天候は雨、森の中だけに深々と冷える厳しいコンディションとなりました。レースがスタートすると、1周目に迎えた古賀志のタイトでウェットの下りに選手のコントロールに差が出たこともありグループが細分化、2周目に入る手前の登りでようやく纏まったプロトンは大きく2つに割れて進んでいきます。ここで50名程の前方グループに残ったのは岡選手とプラデス選手。チームとしては良い流れに乗った展開となります。しかし、2回目の古賀志の登りで本命とされていたスーダル・クイックステップのアラフィリップ選手が単独でアタックしレースの流れが変わります。

古賀志をビッグギアで登る圧倒的なパフォーマンスでリードするアラフィリップ選手に対し、追走集団は徐々に人数を減らしながら周回を重ねます。この攻防に4周目になると岡選手が先頭からドロップ。一方、後方の集団も細分化される中、増田選手が小石選手をフォローして大きなグループを形成します。

そして、増田選手らの後方集団が纏まる中、序盤を前方で粘った岡選手はここからも大きく遅れてしまいます。更に残り5周までレースの最前線に残っていたプラデス選手も振りしきる雨の中、体温を大きく奪われ力を失いドロップ。この時点でJCL TEAM UKYOは勝負できる戦線から離れてしまうことになります。レースに残る増田選手と小石選手はリザルトを残すために最後まで踏み続けます。

一方、単独で先行し続けていたアラフィリップ選手を先頭集団が捕らえると、レースは終盤戦の攻防へ向かっていきます。残り2周回でアンテルマルシェのコスタ選手のアタックはレースを勝負づけるものでありました。ジェイコのエンゲルハルト選手とコフィディスのマルタン選手がそこに合流し、最後は3名のスプリントとなりコスタ選手が勝利します。

トップがゴールしてから8分後、集団スプリントの中盤でゴールした小石選手は34位、終盤メカトラブルでバイク交換をした増田選手は43位でのフィニッシュとなりました。

JCL TEAM UKYOは前半の動きへの対応は出来ていたものの、過酷な環境の中で世界のトップ選手たちとの実力差に苦しんだレースとなりました。この結果を真摯に受け止め、彼らと戦うための力を付けていくことが来年の活動に繋がっていくと考えています。引き続きJCL TEAM UKYOの応援よろしくお願いします。

小石選手のコメント

「序盤の流れは予想していましたが、乗ることが出来なかった。プラデス選手や岡選手が展開してくれたことで、次の動きに備えるカタチになりましたが、前に入っているメンバーが圧倒的でした。」

増田選手のコメント

「レースがはじまった当初は雨でも身体が暑いぐらいでしたが、レース中盤になると状況は全く逆になっていました。寒さに耐えながら、とにかく小石選手をフォローできるように走ることが今の自分に出来る事。それで完走まで持って行けた事は、成績云々よりも自分自身の怪我からの復調に感じられる部分ではありました。」