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【レポート】ツール・ド・九州 Stage2
レポート
2023.10.08

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【レポート】ツール・ド・九州 Stage2

開催期間:2023年10月6日(金)~9日(月・祝)

レースカテゴリー:UCI2.1(1クラス)

開催地域:福岡県、熊本県、大分県

出場チーム数 18チーム〈1チーム6名体制〉

JCL TEAM UKYO参加メンバー 選手、武山選手、増田選手、石橋選手、アール選手、プラデス選手

大会URL:https://www.tourdekyushu.asia/

プラデス選手が山岳ポイントリーダーへ!明日の最終ステージに挑む

第2ステージは阿蘇五岳を回り込み、フィニッシュ近くのアップダウンのある周回コースが設定されているレイアウト。事前の下見では清水監督から「第2ステージは後半の周回の登りの壁が待ち構えている非常にハードなステージ。総合順位の入れ替えなどここでひと展開ある事が考えられるコース」という分析もあり、チームとしてはロングエスケープで岡選手を前方に送り込み、小周回では他のメンバーでアール選手とプラデス選手を牽引して小集団で岡選手をキャッチして勝負に残せる枚数を揃えようという作戦でした。

冷たい雨の降るレース当日、スタート地点の標高も高く外にいるだけで消耗する天候に選手たちはギリギリまで車に待機し、スタッフの用意した暖かい飲み物や身体を暖めるホットオイルを塗りレースに備えます。

レースがスタートするとまずは阿蘇山から平野へ、レースは下り基調に進行していきます。最初のスプリントポイント(14.7㎞地点)を終えて比較的なだらかな登りの手前でVC福岡 横塚選手、愛三工業 岡本選手、GO FOR GOLD ロニラン選手の3名がアタックし、そこに追撃で合流したアスタナ ヴィノクロフ選手が合流し4名のリーディンググループが出来ます。この展開には岡選手は乗りませんでしたが、プロトンは落ち着いた走りで最後の周回に向け淡々と進んでいく展開になりました。リードを続けた選手を吸収しプロトンは小周回に入ると、岡選手、増田選手、武山選手が登りのペースを上げるべく大きく動き出します。清水監督が「壁」と称する急坂でのこの展開とトリッキーな下り坂が合わさり、有力選手が集まった12名の小集団が形成されます。ここにプラデス選手とアール選手も入っていることでチームとしてはシナリオ通りの展開で進んでいきます。

この先頭グループは周回を重ねるごとにライバルたちを絞ろうと厳しいペースで展開します。山頂付近をプラデス選手は2、3番手で通過するなど展開に対応できる位置、アール選手も登り口で先頭付近でポジションをとるなど連携をとれる体制で走ります。後方のグループでも厳しいコースに脱落者で分解が起きて、コース内にはグループが細分化された状況が生まれます。増田選手、武山選手が落ちてきた選手を吸収して大きなグループを形成。岡選手はそこから単独で飛び出した状態で走り続けます。一方、石橋選手は周回中に落車に遭い棄権となります。

先頭集団はキナンのカバナ選手が単独でアタックを掛けて、それを追う動きでグループが分解します。アスタナのニーバリ選手とゼイツ選手、EF 留目選手らが自力で追いつくとプラデス選手もそれを捕らえます。さらに最終周でゼイツ選手が強烈なスピードアップで抜け出しに図るとプラデス選手は2番手で粘るもとうとう引き離されてしまいます。レースはそのまま独走を決めたゼイツ選手が逃げ切り優勝。20秒後に二-バリ選手が入りアスタナのワンツーフィニッシュを達成。勝負に粘ったプラデス選手でしたが、その後方5番手でゴールしました。

アール選手はやや遅れてそこから3分後にゴールし18位、続いて岡選手が22位。大きなグループを作った増田選手、武山選手も無事にレースを終えました。

総合成績も今日のゴール順位が上位勢はそのまま反映される形でリザルトとなり、途中山岳ポイントを上位で通過していたプラデス選手が前日のポイントと合わせて44点となり山岳ポイントリーダーとなりました。

明日は最終ステージ、プラデス選手は山岳ポイントリーダージャージを着用しての出走となります。JCL TEAM UKYOのチーム一丸の戦いを引き続き応援よろしくお願いします。

清水監督のコメント

「今日はチーム全員で動いてアール選手及びプラデス選手の勝負を狙った結果、副産物として得られた山岳リーダーのポジション。今日の展開、プラデス選手はよく頑張ってくれたと思います。明日はこれを守るテーマも戦略に絡めて一つでも上を目指して行きたいと思います。」

第2ステージを終えて、総合5位、山岳ポイントリーダーを獲得したプラデス選手のコメント

「今日はタフなレースの中、勝つシナリオを描きながらレースを戦っていただけに5位は悔しい結果でした。厳しい登りとタイトな下りの連続の中で、KOMポイントの事は考えずにとにかく勝つことに集中して走っていただけに、結果として山岳ジャージを得られた事は驚きでした。守るものも増えて、明日のステージも今日同様に全力で勝負していきたい」

Result

Result TOP3  2ステージ  108km  36.4km/h

優勝  ゼイツ・アンドレイ              アスタナカザフスタン  2:57:12

2位   ニーバリ・アントニオ    アスタナカザフスタン          +0’21”

3位   留目夕陽        EFエデュケーション            +0’21”

5位    プラデス・ベンジャミ                                                   +0’25”

18位  アール・ネイサン                                                          +3’35”

総合成績 TOP 3 [第一ステージ終了時点

1位  ゼイツ・アンドレイ              アスタナカザフスタン  6:15:50

2位   ニーバリ・アントニオ    アスタナカザフスタン          +0’25”

3位   留目夕陽        EFエデュケーション            +0’27”

5位    プラデス・ベンジャミ                                                   +0’35”

17位  アール・ネイサン                                                          +3’35”

熊本阿蘇ステージ | ステージ紹介 | マイナビ ツール・ド・九州2023 (tourdekyushu.asia)