NEWS
BACK【CEO TALK】日本人選手がもっとアタックするよ
ツールド台湾では日本人選手に総合優勝を
(飄々としているが、熱きプロフェッショナリズムを秘めた小石選手)
ツールド台湾ですが、昨年優勝しているので、今年の目標はもちろん、優勝、勝つこと一本です。ただ、ここでもう一つ強調したいのは、日本人選手が勝つ、ということです。
いままでの日本チームは、どうしても、日本人選手が強い外国人選手をアシストして、外国人選手を勝たせる、という流れが多かったと思います。でも、ツールド台湾では、日本人選手に勝たせる、という挑戦をしたいと思っています。コンディションやチームオーダーがあるので、だれに?とは言えませんが、楽しみにしていて欲しいです。
JCL TEAM UKYOで、日本人選手が勝つ、とはどういう意味があるかというと、例えばこんな感じです。
レイモンド・クレダー選手は、ワールドチーム所属経験があり、オランダ選手権で2回も優勝経験があるスプリンターですが、これだけ経験豊富な選手と協力して、さらにその上をいく結果を出す、という貴重な経験を積むことができますよね。ベンジャミ・プラデス選手も、スペイン選手権でシングルに入るような力量があり、さらには2017年にツールド台湾で優勝しているので、正直、彼が得意なコースということもあり優勝候補の一人でしょう。そんな実力選手を差し置いて、日本人選手が勝つ、という流れに自信もつけてもらいたいのです。(もちろん、チームカーの序列を上げるために、外国人を勝たせるステージもありますよ)
(2017年、ツールド台湾で総合優勝を果たしたベンジャミ・プラデス選手)
最大のライバルは、あのJCL加盟チーム…?
F1/モータースポーツとロードレースの共通点
(モータースポーツで世界に挑戦してきた片山右京)
世界に挑戦する日本チームが少しでも増えることは、JCLにとっての喜びです。
日本のレースは運動会レベル・プロなんかいないよという厳しい声もありましたが、海外UCIレースでしっかり結果を残している外国人が日本のレースに出場して、集団がバラバラに分断され、完走できる日本人選手が10人以下になったとしても、それが各チームの底上げにもなっていきますし、その循環のなかで、これはもう運動会ではなくなったと言えるようになる日が来ます。
実は、モータースポーツも30年くらい前はロードレースと同じでした。当時、鈴鹿で何百回も走っている強豪日本人ドライバーでも、鈴鹿にふらっと来たF1ドライバーには、赤子の手をひねるように、ではないですが、全然勝てなかった。でもそこから、アカデミーやレーシングスクールができて環境が整い土壌ができあがってきて、イベントもカレンダーがいっぱいになるくらい増えてきた。その環境・システムの中で、例えば、角田裕毅君のような世界トップレベルに立てるドライバーが出てきているのです。彼は、ホンダレーシングスクール鈴鹿で経験を積んでいます。
もっというと、今は外国人が日本でレーシングスキルを学んでいるような状況なのです。そのシステムや土壌が日本の自転車界にはないので、JCLがチームの活動も通じて、実現に一歩でも進んでいけたらいいと思っています。
ツールド台湾、ぜひぜひ応援よろしくお願いします!!全力でぶつかりますよ