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BACKMUSCAT CLASSIC REPORT
Al Mouj Musca > Al Bustan 173.7 km
大会期間:2023年1月30日~2月3日
カテゴリー:UCI 1-1
ステージ:ワンディレース
出場:17チーム 出走118名 / 完走:86名
JCL TEAM UKYOメンバー: 石橋、小石、岡、武山、山本、クレダー、プラデス
スタート地点:Al Mouj Musca ゴール地点: Al Bustan
Tour of Omanの前哨戦、JCL TEAM UKYOがワールドツアーチームへ挑むUCI1-1カテゴリーのワンディレース。オマーンの首都マスカットをスタートし、80㎞を過ぎてから迎えるのは10%強の急勾配の峠を5度越える山岳地帯、その山中は岩場を切通した激しいアップダウンとブラインドコーナーが連続するというダイナミックなスケールです。オマーンに到着して最初のトレーニングでこのコースを下見したメンバーは、この難所を攻略するイメージをスタート前まで重ね続けました。
石橋選手の140㎞が単独エスケープがレースの主役に!プラデス選手がトップグループでゴール!
前週にサウジツアーを走った選手たち。ハイスピードや距離への順応は感触が掴めているので、今回はレース中もメンバー同士がよりコンタクトをして勝負へ挑めるチームワークを目指してスタートラインに並びました。優勝候補として名高いUAE EMIRATESのディエゴ・ウリッシ選手や、かつてツールで活躍したASTANAのマーク・カヴェンディッシュなど蒼々たるメンバーと肩を並べ173.7kmのロードレースはスタートしました。
140km程の単独エスケープに成功した石橋選手
単独トップで補給所を通過していく石橋選手
ローリングから正式にスタートが切られて最初に攻撃に出たのは石橋選手。サウジツアー同様プロコンチネンタル・コンチネンタルチームを誘導するモーションではありましたが、本人の意図とは裏腹に単独でのエスケープとしてプロトンは容認します。あっという間に開いた5分差、厳しい登りを前に石橋選手がどれだけリードを伸ばしていけるかがポイントになってきました。
気温も30度近くまで迫った午後13時半、85㎞地点の山岳の頂上にトップで現れた石橋選手。その差は13分と大きくリードアウトする力走です。KERN FARMAが先頭を固めて追い続けるプロトンは急勾配の登りに入ると分裂、下りで合流を繰り返す状態。
その前方ではプラデス選手、山本選手、小石選手が残るなどハイペースのクライミングに対応した力をみせます。一方、石橋選手のリードアウトは少しずつ差を埋められながらもなんと140㎞付近まで到達。レースの8割を単独で逃げ続けます。
やがてAG2Rが先頭を固めて急激に差を縮めて吸収すると、勝負は後半の山岳地帯で迎えることになります。急坂で勝負が掛かると途端に小さくなるプロトン。この展開の最前戦で
戦うのは小石選手、ラスト20㎞付近での攻防をトップグループに食らいつきます。
しかし、ここで取り残されたグループの後方をモビスターが追走に転じるとラスト数キロで先行を吸収、レースを振り出しに戻します。そして目の前に現れた1㎞弱10%の上り坂、ゴールに向けた熾烈なペースアップの攻防にプラデス選手と山本選手が食らいつきます。
レースはクライマックス、峠を越えて大きく下った先の登り返しでいよいよゴールスプリントとなります。30数名が一気に広がりスプリントを開始、大きく手を開きゴールを獲ったのはチーム アルケアのイェンテ・ビールマンス選手。このスプリントでJCL TEAM UKYOはプラデス選手がタイム差なしの32位、山本選手は少し遅れて39位でゴールしました。この日逃げ続けた石橋選手は11分遅れて86位、メンバー全員が完走を果たしました。
プラデス選手も加わったトップグループのゴールスプリント
Saudi Tourから安定的なリザルトを 残している山本選手
プラデス選手コメント
「左側からスプリントラインを狙いましたが、直前の登りでの攻防で疲労し失速してしましました。チームとしてはマナブが驚くほどのタイム差を稼ぎ、僕らは落ち着いて話し合い、次の展開に挑めました。ツール・ド・オマーンに向けてチームでの動きが良くなった事が確認できたのが収穫でした」
山本選手コメント
「石橋選手の大逃げ、捕まってからは集団が割れたりくっついたりする中で、小石選手が20人ぐらいのトップグループに入ってくれて、『イケるかも』とも思いましたが、ラスト数キロで吸収。ベンジャミンが最後まで残ってくれたのが良かったと思います。チームでUCIポイントを獲ることを目指して来たのにそれが達成できなかったのは本当に悔しいです。でも僕らは強くなっています。」
清水監督コメント
「前日のミーティングで話した事を選手たちが責任をもって遂行してくれました。石橋選手の逃げは他チームからも評価されるほどインパクトも残せました。あと7人抜けばUCIポイント、ここが厳しい現実ですが山本選手が食らいついたグループは世界のトップレベルであることは間違いないです。これには自信をもって欲しいですね。明日からはじまるツアー・オブ・オマーン、また一つ先にいけるよう頑張りたいと思います。」
Result TOP3
MUSCAT CLASSIC 173.7km
Average 38.917 km/h
1 BIERMANS Jenthe Team Arkea 4:27:48″
2 WARLOP Jordy Soudal – Quick Step +00”
3 VENDRAME Andrea AG2R Citroen Team +00”
32 PRADES Benjamin JCL TEAM UKYO +00”
39 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +1:16”