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BACKSAUDI TOUR 2023 STAGE 5 REPORT
第5ステージ AIUIa Old Town > Maraya 143.0 km
大会期間:2023年1月30日~2月3日
カテゴリー:UCI 2-1
ステージ:第5ステージ
出場:16チーム 102名 / 完走:102名
JCL TEAM UKYOメンバー: 石橋、小石、岡、山本、クレダー、プラデス
スタート地点:AIUIa Old Town ゴール地点:Maraya
SAUDI TOUR 第5ステージ、ここまで総合でトップに立つのはモビスター(WT)のアルメイダ・ゲレイロ選手。この日はやや起伏が穏やかなコースではあるものの、総合時間でワールドツアーチームの2名が僅差に迫る状況に彼らの鋭い攻撃に対してシビアに反応をする事が予想されます。
また今回はコースの後半に9㎞の砂の浮いたダートセクションがあり、ペースアップなどでダートでのトラブルを回避したレースメイクをしてくる可能性もあります。JCL TEAM UKYOは、トップチーム同士の駆け引きの隙間のタイミングを狙ってくる数名のエスケープに乗り、ゴールスプリントになる場合はクレダー選手や岡選手をエスコートしていく作戦で挑みました。
最終ステージ登りスプリントでベンジャミ選手12位 岡選手13位の大健闘!
レースはスタートしてから18㎞地点までは、アタックがなかなか決まらない展開で新興します。ここで抜け出しに成功したのはアクティブスプリント賞ジャージを着るUNO‐X(PRT)のマーカス・ハンセン選手を筆頭とした5名の選手たちです。
ワールドツアーとプロツアーチームの選手たちで構成されたメンバーではありますが、ここに総合成績を揺るがす選手が居ない事から、リーダーチームのモビスターは逃げを容認。マーカス選手はアクティブスプリントポイントを狙ってレースをリードし続けます。
スタート直後の様子
集団内の様子
一方JCL TEAM UKYOはモビスターがコントロールするグループの中で次なる展開に備えるために、総合成績で39位につけている山本選手を30番手で位置させて単騎でも動けるポジションをキープ。また、いざチームで動くときに入る場所も彼を前方に置くことで確保します。
時間が経過し、前方で逃げ続ける強力なエスケープグループはダート区間に入り30秒の差に迫られます。しかし、このセクター後に設けられたボーナスタイムの懸かったポイントを僅差の選手に取らせないためモビスターの絶妙なコントロールが続きます。
ボーナスポイントを抜け、残り20㎞になるといよいよレースはクライマックス。ラスト5㎞を過ぎても続くエスケープに展開によっては逃げ切りも現実味を帯びた状況でしたが、各チームのスプリントトレインがゴールを目前に一挙に現れるとエスケープを吸収します。ここで前方に位置する山本選手にプラデス選手と岡選手が合流すると他チームのトレインに乗りポジションアップを図ります。
しかし、最前列でのポジショニングに至らないため、プラデス選手と岡選手はワンテンポ早く400m近くから一気にスパートしゴール直前のポジションアップを狙います。ワールドクラスのスプリンターが最前列に並んだ大混戦を制したのはコフィディスのシモーネ・コンソーニ選手。そして、すぐ後ろで前方までポジションを伸ばしたプラデス選手と岡選手が12位、13位とゴールに飛び込みました。
厳しい自然環境の中で行われた5ステージ 830kmのSAUDI TOUR。個人総合優勝を遂げたアルメイダ・ゲレイロ選手から遅れること6分7秒でゴールした山本選手を筆頭に、ワールドクラスのチームを相手に連日アタックし、ハイレベルなレース戦ったJCL TEAM UKYO。走り終えた選手たちの表情は充実感と安堵の混ざった表情がこぼれます。ここで経験したスピードを力に変えて、オマーンを舞台に行われる2連戦にチームは向かいます。
レース後に握手を交わす岡選手と清水監督
ゴール前スプリントする岡選手
プラデス選手コメント
「今日も厳しいレースでしたが、幾分風が弱かったのが幸いでした。ゴール前のトリッキーな展開は得意とするところ。今のコンディションでベストな順位を取ることが出来たと思います。」
岡選手コメント
「総合成績が懸かった後半の2ステージは、アタックのチェックが非常に厳しく。前半戦のような見せ場が作れなかったので、最後のスプリントの伸びに賭けてモガきました。非常に長く感じましたが、ゴール前に僕らが出来る位置取りから13位まで順位をあげられたのは良かったと思います。」
清水監督コメント
「同じアジアツアーでも僕らがリードできるレースもあれば、こうして世界の強豪相手に如何に戦うかというレースもあります。今回チーム初戦にしてこの高いスピードを味わい、僕らができる戦い方で対抗しました。チームとしての決意も高まりましたし、これからもっと前に進んでいけると感じられた5日間でした。」
Result TOP3
SAUDI TOUR 2023 Stage 5 143.0km
1 CONSONNI Simone COFIDIS 3h10’13”
2 MALUCELLI Matteo BINGOAL WB +00″
3 ACKERMANN Pascal UAE EMIRATES +00″
12 BENJAMIN PRADES JCL TEAM UKYO +00″
13 OKA ATSUSHI JCL TEAM UKYO +00″
総合優勝
5 Stages 830km Average:40.8 km/h 1. Almeida guerreiro MOVISTAR TEAM 20h20’04”