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BACKSAUDI TOUR 2023 STAGE 3 REPORT
第3ステージ Al Manshiyah Train Station > Abu Rakah 159.5 km
大会期間:2023年1月30日~2月3日
カテゴリー:UCI 2-1
ステージ:第3ステージ
出場:16チーム 106名 / 完走:105名
JCL TEAM UKYOメンバー: 石橋、小石、岡、山本、クレダー、プラデス
スタート地点:Al Manshiyah Train Station ゴール地点:Abu Rakah
SAUDI TOUR 第3ステージ、レースは前日の砂漠地帯から赤い岩肌の山々に囲まれた丘陵地に舞台を変えて行われました。アップダウンが目立つ中でもやはりサウジアラビアの風の洗礼を受け続けながら走るレース。選手たちの疲労も日に日に増してきている様子です。この第3ステージ、JCL TEAM UKYOは登坂力とスプリント力を兼ね備えた岡選手でゴール順位を狙い、総合で上位に希望がある山本選手は総合成績を上げる走りを作戦とし、レースに挑みました。
3ステージ、最大8分差をつけた山本選手のエスケープ!
スタートして間もなく発生した4名のアタック、ここに単独で山本選手が追いつきエスケープが成立、利害関係が一致したメンバーは時間が10分過ぎる毎にプロトンとのギャップを1分ずつ伸ばす力走が続き、1時間経過地点で6分半のアドバンテージを稼ぎます。
グループを形成しているのは過去実績のあるコラテックの選手2名、クライマーのエウスカディの選手1名と地元サウジアラビアの選手1名、そして総合成績はトップから1分55秒遅れで最も上位につけている山本選手。タイム差が安定しサポートカーから現時点でバーチャルリーダーであることを伝えると、より走りにも集中力が増してきます。
110km近くのロングエスケープに成功した山本選手
逃げに乗る山本選手
このリードアウトが56㎞地点で8分45秒差まで広がると、プロトンはモビスターとコフィディスを中心としたスピードアップがはじまります。アップダウンと横風の中でのハイペースにプロトンは細分化しながら先行とのギャップを埋めてきます。一方先行グループでは73㎞地点のスプリント賞に向け活性化。先手を切ってアタックしたのは山本選手でしたが、メンバーを振り切れず4位で通過します。
そして、後半の20㎞の登坂に入る頃にはプロトンとのギャップは3分半まで縮まります。山本選手は猛追してくるプロトンに捕まるタイミングに警戒し、エスケープグループが登りで分解してもあきらめずに粘ります。山本選手を吸収したプロトンは山頂に設置された122.8km地点のボーナスポイントにむけ活性化するも前方からの向かい風が強く、落車も発生したことでペースダウン。
結果、プロトンは崩れずにゴールまでラスト4㎞の登りに差し掛かります。そびえ立つ巨岩を急勾配で切り通したヒルクライムでの優勝争いに展開は激化。デゲンコルブ選手など有力選手が次々と脱落しながら、トップグループはゴールに突き進みます。この激戦のレースを制したのは昨年の世界選手権U23TTの金メダリストUNO-Xのソレン・バレンショルト選手。軽量でスプリント力のある岡選手は力及ばず、35秒差の39位でゴールをしました。このステージで2位に入ったジョナサン・ミラン選手が総合トップとなりリーダーが入れ替わり明日の山岳ステージを迎えることとなりました。
チーム最上位39位でゴールした岡選手
レース前にコースプロファイルを確認する 大喜選手と清水監督
ゴール前最後の登りにさしかかる石橋選手
サウジアラビアの砂漠の中を走るコース
山本選手コメント
「逃げ出しから協調して大きくリードできました。スプリント賞を取りに行く動きを自分から仕掛けたものの、皆強くて逆に奪われてしまいました。110km近く積極的に逃げて捕まりましたが、最終展開まで走りを繋げたのはコンディションに手ごたえも感じることが出来ました。」
岡選手コメント
「最後の展開に向けポジションアップを図りましたが、強い向かい風とワールドクラスが勝負する上りのスピードに必死で食らいつくも最後に離されてしまいましたが、トップが見える位置でゴール出来ました。次はもっと上を目指します。」
清水監督コメント
「今日は山本選手が大きく逃げてバーチャルリーダーになるなど、チームとしての積極性が話題になる展開になりました。彼は逃げ続けるだけでなく、捕まった先の展開も意識しての走りが見られるなどこのツアーで成長したところも見れました。岡選手をチームで引き上げてスプリントに挑みましたが、ここはひとつ及ばない結果となりましたがそれぞれが戦う意思をもってこのツアーに挑戦している事に価値も見出せました。」
Result TOP3
SAUDI TOUR 2023 Stage 3 159.5km
1 WÆRENSKJOLD Søren UNO-X 4h23’18”
2 MILAN Jonathan BAHRAIN VICTRIOUS +00″
3 BOL Cees ASTANA QAZAQSTAN +00″
39 OKA ATSUSHI JCL TEAM UKYO +35”
42 BENJAMIN PRADES JCL TEAM UKYO +35”