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【RACE REPORT】イタリア選手権ロードレース トリエステ〜ゴリツィア 228.8km
ガリッボが積極的にアタックを試みるも集団に吸収される。ファンチェルが15位でフィニッシュ。
開催日 : 6月29日
距離 : 228.8km
UCIカテゴリー: NC
出走選手数 : 139人
JCL TEAM UKYOメンバー:アンドレア・ダマト、アレッサンドロ・ファンチェル、ニコロ・ガリッボ、シモーネ・
ラッカーニ
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト : https://campionati-italiani-ciclismo.it/
JCL TEAMUKYO公式サイト :https://jcl-team-ukyo.jp/
2025年のイタリア選手権ロードレースは、トリエステからゴリツィアまでの228.8kmのコースで開催された。前半は平坦基調で進み、レース後半には短い登りと下りが現れる。ゴリツィアに入ると、26.4kmの周回コースを3周する構成となっていた。各周回には、平均勾配5.1%、距離3.7kmの「サン・フロリアーノ・デル・コッリオ」の登りが含まれ、その多くは勾配8%を超える厳しい内容。ただし中間に一部下りがあるため、平均勾配はやや緩くなっている。この登りの頂上からゴールまでは7.9kmで、そのほとんどがテクニカルな下り。ラスト2kmは完全な平坦で、最後の1kmには3つのコーナーが設けられていた。JCL TEAM UKYOは、スプリンターのアンドレア・ダマトとエースのアレッサンドロ・ファンチェルを最終周回まで集団内で安全に温存し、ファンチェルはアタック対応、ダマートはスプリントを狙うという戦略を立てた。ニコロ・ガリッボとシモーネ・ラッカーニはそのサポートに回った。
当日は非常に暑く、選手たちは過酷な気象条件の中でレースを戦うことになった。スタートから数キロ後、ガリッボが落車に巻き込まれたが、大きな怪我はなく復帰。しかしバイク交換を余儀なくされる。10km付近で、アレッサンドロ・ヤッキ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)、マンリオ・モーロ(モビスター)、サムエレ・ゾッカラート(ポルティ・ヴィジットマルタ)、フランチェスコ・カロッロ、ロレンツォ・ジネストラ(ともにスワットクラブ)の5名が逃げ集団を形成し、最大4分39秒のリードを築いた。集団はXDSアスタナが主導してコントロール。最初のゴリツィア周回で、逃げは3名に減少。一方、集団ではアルベルト・ベッティオル( XDSアスタナ)とステファノ・オルダーニ(コフィディス)がアタックを仕掛けたが、イネオス・グレナディアーズとリドル・トレックがこれを吸収。2周目に入ると、ニコロ・ガリッボ( JCL TEAM UKYO)がアタックを敢行。ヴァレリオ・コンティ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)とともに抜け出すも、集団に吸収されてしまった。この周回の登りでは多くのアタックが発生。ニコロ・ブラッティ(バーレーン・ヴィクトリアス)とジョヴァンニ・ボルトルッツィ(ゼネラルストア)が抜け出し、他の選手は後方に。最終周回の開始時点では、ゾッカラートとジネストラの2名が逃げグループとして残り、ブラッティとボルトルッツィが38秒差で追走。その後方には約9名の追走グループが形成され、そのさらに後ろに、ファンチェルを含む約20名のメイン集団が続いた。
最後の登りで、ゾッカラートとジネストラは捕まり、先頭は10名に再編。そこにはダヴィデ・フォルモロ(モビスター)、ジョヴァンニ・アレオッティ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ・ルーキー)、アレッサンドロ・コーヴィ( UAEチームエミレーツ)、ヴァレリオ・コンティ、トーマス・ペセンティ(スーダル・クイックステップ)、ルカ・クレッティ( MBHバンク・バッラン)、フィリッポ・コンカ、マッティア・ガッフーリ(ともにスワットクラブ)らが含まれていた。その後のアタックと落車で、先頭はコーヴィ、アレオッティ、ペセンティ、コンカの4名に絞られた。ガッフーリが下りで合流し、コンカのために牽引を始める。ファンチェルは集団から何度かアタックを試み、前方に迫るも、最終的に第1追走グループに追いつくことはできなかった。レースは、フィリッポ・コンカ(スワットクラブ)がスプリントでコーヴィとペセンティを下して優勝。ファンチェルは30秒遅れのグループで15位でフィニッシュ。JCL TEAM UKYOの全選手が過酷なレースを走り抜き、無事完走を果たした。
Italian National Road Championships – Road Race: RESULT
1. Filippo Conca (Swatt Club) in 5h15’21”
2. Alessandro Covi (UAE Team Emirates) s. t.
3. Thomas Pesenti (Soudal Quick-Step) s. t.
15. Alessandro Fancellu (Team UKYO) +30”