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【RACE REPORT】Stage 4 / 太地半島周回コース 104.3km
レース レポート
2025.05.13

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【RACE REPORT】Stage 4 / 太地半島周回コース 104.3km

ガリッボが逃げでレースを沸かす 小石祐馬は総合6位でフィニッシュ

レース期間 : 5月11日
距離 : 104.3km(9.8km+10.5km×9laps)
UCIカテゴリー: 2.2
参加チーム : 19チーム(プロチーム: 1、コンチネンタルチーム: 16、クラブチーム: 2)
出走選手数 : 81人
JCL TEAM UKYOメンバー:小石祐馬、ニコロ・ガリッボ、石橋学、増田成幸、鎌田晃輝
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト : https://www.tourdekumano.jp/

JCL TEAM UKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/

Live : https://www.youtube.com/@cycling-ch/streams

ツール・ド・熊野を締めくくるのは「くじらの町」として知られる太地町の「太地半島周回コース」。太地湾に面した1周10.5kmアップダウンコースは、熊野山岳と並んでツール・ド・熊野を象徴する色鮮やかな沿道風景が魅力。この周回コースを10周する104.3kmコースが舞台だ。

この日ステージ優勝に向けて誰よりも燃えていたのは、前日第3ステージで山岳賞こそ確定させたものの、ステージを取りこぼしていたニコロ・ガリッボ( JCL TEAM UKYO)だった。イタリア連戦からの好調ぶりを維持して熊野に乗り込んだ25歳は、スタート直後から積極的にアタックを連発した。

総合6位の小石祐馬(JCL TEAM UKYO)にとって、この日2回設定されていた中間スプリントは絶好のチャンス。なぜなら総合4位と5位の選手は僅か1秒差、総合3位の選手は5秒差と十分に挽回可能な位置。さまざまな動きを作った末、逃げが決まらないまま迎えた中間スプリントポイントでは1秒を獲得。しかし総合4位と5位の選手にタイム差で並ぶのみに留まり総合成績を上げるにはあと1秒足りなかった。

一方、ステージ優勝を狙うガリッボは、4周目には4名逃げが決まりかけたことを見計らって、メイン集団からたった一人で合流に成功する。逃げグループを構築したメンバーは、ガリッボのほかに今村駿介(ワンティ・NIPPO・リユーズ)とトマ・ルバ(フランス、キナンレーシング)、レオネル・キンテロ(コロンビア、ヴィクトワール広島)、入部正太朗(シマノレーシング)という、いずれも力のある、国際色豊かで、そして経験豊富な選手たち。総合首位とポイント賞首位の選手を抱えるソリューションテック・ヴィーニファンティーニがコントロールし、小石がしっかりと位置取る集団から1分前後のリードを得て太地半島周回コースを逃げ続けた。

順調に距離を消化した逃げグループだったが、アップダウンとはいえスピードが乗るコースでは、どうしても人数を揃えた集団有利であることには変わらない。ガリッボはリードが縮小してきたことを確認すると、残り2周回でアタックして人数を絞り込み、最終周回でももう一度加速して単独逃げに持ち込む。懸命に逃げるガリッボだったが、ゴールスプリントを狙う集団を振り切るには至らず吸収。しかしここで諦めることなく、今度は集団スプリントに向けて好位置をキープし続ける。

最終的に和歌山クリテリウムと第1ステージで勝利を挙げていたドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が接戦スプリントで今大会1+2勝目をマーク。終始レースを沸かしたガリッボは6位に食い込み、逃げ続けてもなお上位に入ることのできる脚を見せつけた。

ガリッボは前日の熊野山岳で稼いだポイントで山岳賞を獲得し、集団内で走り切った小石は総合6位でレース終了。2週後に始まるツアー・オブ・ジャパンに向けて好調ぶりを確認することができた。

小石祐馬のコメント
「総合逆転のために色々トライしたがライバルチームがしつこく追ってくるため叶わずボーナススプリントにトライしたが1秒獲得することができた。4日間を通して常にナーバスでハードなレースだった」

Tour de Kumano Stage4 RANKING
1.ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 2:28:12
2.キム・ユロ( LXサイクリングチーム)
3.マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)

Tour de Kumano FINAL GC RANKING
1.マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 11:06:20
2.マティアス・ブレグノイ(トレンガヌサイクリングチーム) +0:04
3.岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0:48
6.小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+0:51