NEWS
BACK
【RACE REPORT】Stage 3 / 熊野山岳コース 107.7km
冴え渡る登坂力でガリッボが山岳賞確定 ステージ 3位も獲得
レース期間 : 5月10日
距離 : 107.7km(18.5km+17.2km×4laps+20.4km)
UCIカテゴリー: 2.2
参加チーム : 19チーム(プロチーム: 1、コンチネンタルチーム: 16、クラブチーム: 2)
出走選手数 : 88人
JCL TEAM UKYOメンバー:小石祐馬、ニコロ・ガリッボ、 小石橋学、増田成幸、鎌田晃輝
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト :https://www.tourdekumano.jp/
JCL TEAM UKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/
Live : https://www.youtube.com/@cycling-ch/streams
ツール・ド・熊野の総合成績を大きく動かすのは、今も昔も同大会を象徴する「熊野山岳コース」。「日本の棚田百選」に選ばれた丸山千枚田を合計 4回登る山岳ステージは合計 107.7kmという、短くも険しいもの。この2025年大会第3ステージは前日と同じく雨に濡れたほか、スタートからフィニッシュまでアタックの応酬が延々と続くタフレースになった。
この日JCL TEAM UKYOが重視したたことは、総合 6位につける小石祐馬を成績をジャンプアップさせ、ニコロ・ガリッボ(イタリア)を逃げに乗せてステージ優勝を狙い、さらに総合成績前日に鎌田晃輝が獲得した山岳ジャージを守るという3点。ガリッボはスタート直後からアタック合戦に加わるなど積極的にトライを重ね続けた。
丸山千枚田の前半 2回でポイントを重ねてジャージを確定させたかった鎌田だったが、ライバルチームのペーシングに遅れを喫したため、隊列先頭でチェック役に回っていたガリッボが山頂を先頭通過して山岳ポイントを加算する。イタリアナショナルチームとして出場した GPレッジョ・カラブリアで 5位に入るなど、好調ぶりを維持しているガリッボはこの時点で暫定山岳リーダーへの浮上に成功する。
2023年まで1級山岳に指定されていた札立峠が無くなったとは言え、登りと下りを繰り返す雨のタフステージ。ライバルチームがハイスピードを維持する中、 JCL TEAM UKYOのガリッボと小石、そしてベテランの増田成幸はメイン集団内で好位置をキープして状況を観察し続けた。
丸山千枚田を登るたびに人数が減っていく中、積極果敢な走りが光るガリッボは残る 3回の山岳賞も全て先頭通過を果たした。大量 28ポイントを稼いだガリッボは、翌日の最終ステージを待たずして山岳賞確定に成功。前日の集団落車に巻き込まれ、バイク破損によって総合タイムを失った悔しさを晴らしている。
その後、レースは最後の大山千枚田をクリアした後のアタック合戦で抜け出したマーク・スチュワート(イギリス、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)とマティアス・ブレグノイ(デンマーク、トレンガヌサイクリングチーム)が、アシスト勢による追走撹乱も手伝って逃げ切り。
最後は一騎打ちのスプリントでイギリスのトラックパリ五輪メンバーに選ばれた、チームパシュート銀メダルに貢献したスチュワートがステージと総合首位浮上を叶えた。
JCL TEAM UKYOのガリッボは45秒遅れの追走グループの頭を獲ってステージ 3位。貴重なUCIポイントを稼いだほか、冷静走なりに徹した小石は同タイムのステージ 8位にランクイン。総合成績は6位で変わらないものの、総合4位と5位の選手は僅か1秒差、総合3位の選手は5秒差と十分に挽回可能な位置だ。明日の最終ステージでの総合ジャンプアップに望みを繋いでいる。
ニコロ・ガリッボのコメント
「チームで山岳賞ジャージを守ろうと努力し、それを達成することができました。昨日の落車にもかかわらず体調は良かったのですが、レース終盤に 2人の選手が集団から抜け出し、自分はスプリントで 3位を獲るのが精一杯でした。明日はもっと良い結果を目指して頑張ります」
Tour de Kumano Stage3 RANKING
1.マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 2:46:29
2.マティアス・ブレグノイ(トレンガヌサイクリングチーム)
3.ニコロ・ガリッボ( JCL TEAM UKYO)+0:45
Tour de Kumano GC RANKING
1.マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) 8:38:12
2.マティアス・ブレグノイ(トレンガヌサイクリングチーム) +0:04
3.岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +0:47
6.小石祐馬(JCL TEAM UKYO)+0:52