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【RACE REPORT】Stage 4 / Sillian – Obertilliach 162,7 km
レース レポート
2025.04.25

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【RACE REPORT】Stage 4 / Sillian – Obertilliach 162,7 km

ラッカーニとファンチェルが逃げに挑戦するも決まらず。 後方グループでのタイムリミットとの戦い。

開催日:4月24日
コース:Stage 4 / Sillian – Obertilliach (162,7 km)
参加チーム : 16チーム(WT 8、PT 5、CT 2、NT 1)
出走選手数 : 86人
JCL TEAM UKYOメンバー:アレッサンドロ・ファンチェル、マルク・カベド、石橋学、ニコロ・ガリッボ、シモーネ・ラッカーニ、ナホム・ゼライ
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト :https://www.tourofthealps.eu/it

JCL TEAMUKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/

ツアー・オブ・ジ・アルプス第4ステージは、総合争いの本格的な戦いが予想されたステージであった。シリアンからオーバーティリアッハまでの162.7kmには多数の登りが含まれ、平坦区間はわずかだった。イタリアへ再び入国後、選手たちはドッビアーコで最初の中間スプリントを通過し、ミズリーナ湖への登りに挑んだ。長い下りの後には、厳しいサント・アントニオ峠、より緩やかなクロイツベルク峠/コメリコ峠が続いた。その後、レースは再びオーストリアに戻り、ゼクステン/セスト・プステリアを通過して過酷なフィナーレへと向かった。終盤にはアンラス、テッセンベルク、そして中央部分が非常に厳しいカルティッシャー・ザッテルが続き、山頂から残り7kmは下り基調、最後の1kmでは再び勾配4~5%の登りがゴール地点オーバーティリアッハ中心部まで続いた。JCL TEAM UKYOの戦略は、逃げ集団に乗り、タイムリミット内での完走を目指すことだった。

ステージは非常に寒い気温のもとでスタートした。場所によっては雨も降り、ミズリーナ湖の下りでは気温が氷点下に近かった。スタート直後、アレッサンドロ・ファンチェルとシモーネ・ラッカーニが逃げに乗る動きを見せたが、総合上位のフアン・ペドロ・ロペス(リドル・トレック)が同じくアタックしていたため、集団は許さず、二人はすぐに捕まった。その後、レナート・ヤッシュ(レッドブル・ボーラ=ハンスグローエ)、フェリックス・エンゲルハルト(ジェイコ・アルウラー)、キム・ハイドゥク(イネオス・グレナディアーズ)、ジョフレ・ブシャール(デカトロンAG2Rラ・モンディアル)、アンドレア・ピエトロボン(ポルティ・ビジットマルタ)、エマヌエル・ツァンガール(チーム・フォアアールベルク)の6名がアタックし、集団が容認。JCL TEAM UKYOの選手たちはメイングループ内で次の展開に備えることに。逃げ集団は最大で4分の差を得た。サント・アントニオ峠の登りではリドル・トレックがハイペースで集団を牽引し、多くの選手が集団から脱落。その後の下りでもさらに選別が進んだ。コメリコ峠では、フアン・ペドロ・ロペス(リドル・トレック)、エディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラー)、ニコラ・プロドム(デカトロンAG2Rラ・モンディアル)、デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)が集団から抜け出すも決まらない。その時点で最初の逃げ集団との距離は縮まっていた。ダンバーとプロドムが再度アタックし、今度はタイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ)が加わったが、すぐに吸収され、ハイスピードで進むメイングループが逃げ集団の選手たちも、すべて吸収した。

残り80km地点で、アレンスマンが再びアタック。後方からジーとクーン・バウマン(ジェイコ・アルウラー)がカウンターアタックを仕掛け、先頭から約1分差で追走。集団はペースを落とし、2人にスペースを与えた。残り40km地点で、アレンスマンは集団に対して3分以上のリード。追走ではジーがバウマンを振り切り、単独で追走。集団内では総合リーダーのマイケル・ストーラー(チューダー)がアタックを仕掛けた。

アレンスマンが78kmを単独で逃げ続けての独走勝利。総合首位の座も奪取した。ジーが2位でフィニッシュし、ストーラーは先頭から1分23秒遅れでゴールした。ゼライとラッカーニは大きなグループでフィニッシュし、タイムリミット内に完走を果たした。ガリッボ、石橋、カベドもフィニッシュラインを越え、明日に繋げた。尚、ファンチェルはアブルッツォからの疲労もあり、レースを途中で終えている。明日はツアー・オブ・ジ・アルプス最終ステージ。リエンツを発着とするコースで、JCL TEAM UKYOは5名で出走予定。

STAGE 4 TOUR OF THE ALPS RANKING:
1. Thymen Arensman (Ineos – Grenadiers) in 4h17’04”
2. Derek Gee (Israel – Premier Tech) +1’18”
3. Michael Storer (Tudor Pro Cycling Team) +1’23”
57. Simone Raccani (JCL Team Ukyo) + 24’14”
STAGE 4 TOUR OF THE ALPS GC:
1. Thymen Arensman (Ineos – Grenadiers) in 16h47’43”
2. Michael Storer (Tudor Pro Cycling) +11”
3. Derek Gee (Israel – Premier Tech) +2’15”
33. Nahom Zeray (JCL Team Ukyo) + 36’07”