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【RACE REPORT】Stage 3 / Vipiteno – San Candido 145,5 km
レース レポート
2025.04.24

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【RACE REPORT】Stage 3 / Vipiteno – San Candido 145,5 km

ガリッボやラッカーニが積極的に攻撃するも実らず

開催日:4月23日
コース:Stage 3 / Vipiteno – San Candido (145,5 km)
参加チーム : 16チーム(WT 8、PT 5、CT 2、NT 1)
出走選手数 : 89人
JCL TEAM UKYOメンバー:アレッサンドロ・ファンチェル、マルク・カベド、石橋学、ニコロ・ガリッボ、 シ
モーネ・ラッカーニ、ナホム・ゼライ
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト : https://www.tourofthealps.eu/it

JCL TEAMUKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/

ツアー・オブ・ジ・アルプスの第 3ステージは、ヴィピテーノからサン・カンディドまでの 145.5km。コースには多くの登りが含まれており、そのうちパッソ・フルチャとモンテ・ヴェルシャコの 2つがKOMにカウントされた。スタート直後は緩やかな下り基調が続き、 35.6km地点のヴァンドイエス・ディ・ソプラに最初の中間スプリントが設定された。その後、ロネガを経てアンテルモイアへの長い登りに入り、 79km地点で第1のKOM、1級山岳のパッソ・フルチャ(7.7km・平均勾配7.3%)を迎える。長い下りを経て 30kmほどの平坦な渓谷道路へ。 114km地点には2つ目の中間スプリントがあり、勝負所となったのがモンテ・ヴェルシャコの登り( 5.9km・平均勾配7.1%)。その後の下りと短い丘を経て、フィニッシュへと向かう。

JCL TEAM UKYOはクライマーの1人を逃げに乗せ、総合 25位につけていたニコロ・ガリッボで GCタイムを稼ぐ作戦だった。

ステージ直後の平坦区間で多くの選手が逃げに乗ろうと積極的に動く。数 kmの攻防の後、デイヴィッド・パウマン(オーストリア)とサムエレ・ゾッカラート(ポルティ・ビジットマルタ)が最初にアタックし、メイン集団に数秒の差をつけた。ここでJCL TEAM UKYOのニコロ・ガリッボが集団から抜け出し、レナート・ヤッシュ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とダヴィデ・バイス(ポルティ・ビジットマルタ)とともに逃げを形成。すぐに先行していた 2人に追いつき、先頭グループを構成した。しかし、追撃の動きは収まらず、 JCL TEAM UKYOはシモーネ・ラッカーニを含む追走集団が形成され、そこに合流。19名ほどの逃げ集団が形成される。この状況はJCL TEAM UKYOにとっては良い展開ではあったが、個人総合䛷で1分09秒差の11位につけていたフロリアン・ストルクの存在がペロトンにとって危険要素となった。リドル・トレックはケムナを逃げに送りながらも、 GC争いを守るために集団のペースアップを行う。EFエデュケーション・イージーポストのヒュー・カーシーもアタックをかけ、 2分あった差を単独に詰めて逃げに合流。パッソ・フルチャの登り手前で、フリーゴが単独アタック。下りでピッカリング、ワンダール、オーガストが追走。KOMではガリッボとラッカーニが追走集団に残るも、集団に吸収される。JCL TEAM UKYOのゼライとファンチェルはメイングループで次の展開に備える。フリーゴはパッソ・フルチャの下りを終えて、追走 3人に1分25秒、メイン集団に 2分のリードを得る。その他の逃げメンバーはすでに吸収されていた。

残り30kmで、フリーゴは追走に対して 1分、集団に対して約 3分のリードを維持。集団は一時的にペースをとし、 KOMにはフリーゴから 4分遅れで入る。モンテ・ヴェルシャコでは、ダヴィデ・ピガンゾーリ(ポルティ・ビジットマルタ)とマシュー・リッテッロ(イスラエル・プレミアテック)が集団からアタック。リッチテッロはピガンゾーリを突き放し、さらにピッカリングらを捕まえて追走。

フリーゴは依然とし単独で先行し、 KOMも通過。リッチテッロがさらにアタックして単独追走を開始。集団ではマイケル・ストーラー(チューダー・プロサイクリング)がいくつかの動きに反応した後、自らもアタック。だが今回は総合上位勢がすべてこれに反応し決定的な動きには繋がらず。残り5kmで、追走グループは全員吸収される。単独で逃げ続けたフリーゴがサン・カンディドのフィニッシュラインを越えて見事な勝利を飾った。GC勢もすぐ後ろに迫ったが、最終的にはジャイ・ヒンドリー(レッドブル=ボーラ=ハンスグローエ)がスプリントで2に入り、フリーゴから 19秒遅れ。JCL TEAM UKYOではニコロ・ガリッボとナホム・ゼライが同じグループでフィニッシュ。ジロ・デ・イタリア元覇者タオ・ゲイガン・ハートとともに、 5分44秒遅れの41位・42位でゴールした。総合成績ではガリッボが現在28位で、リーダーのマイケル・ストーラーから 8分54秒差。

ステージ後のニコロ・ガリッボのコメント
「今日は最も厳しい KOM前に前方で展開し、逃げに乗ってタイムを稼ぐのが狙いだった。ブレイクアウェイがそのままフィニッシュできる可能性もあるステージだったし、実際良い展開だった。ただ、先頭グループには非常に強い選手が揃っていて、自分が吸収された時には GC勢と一緒に残ろうとしたが、脚が持たなかった。最後は次のステージのために少しエネルギーを温存した。もしストルクがGCで近くなければ、もっと逃げにチャンスがあったと思う。彼がいたために集団が警戒して、私たちに時間を与えてくれなかった。次のステージではまた逃げに乗って前方に残るのが目標。ここは本当にレベルが高く、最後まで残るにはとても強くなけれればならない」

STAGE 3 TOUR OF THE ALPS RANKING:
1. Marco Frigo (Israel – Premier Tech) in 3h47’10”
2. Jai Hindley (Red Bull – BORA – Hansgrohe) +19”
3. Derek Gee (Israel – Premier Tech) s.t.
41. Nicolò Garibbo (JCL Team Ukyo) + 5’44”
STAGE 3 TOUR OF THE ALPS GC:
1. Michael Storer (Tudor Pro Cycling) in 12h29’31”
2. Giulio Ciccone (Lidl-Trek) +41”
3. Paul Seixas (Decathlon AG2R La Mondiale Team) s.t.
28. Nicolò Garibbo (JCL Team Ukyo) + 8’54”