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【RACE REPORT】Stage 1 / San Lorenzo Dorsino – San Lorenzo Dorsino 148.5 km
レース レポート
2025.04.22

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【RACE REPORT】Stage 1 / San Lorenzo Dorsino – San Lorenzo Dorsino 148.5 km

シモーネ・ラッカーニはステージ優勝者ジュリオ・チッコーネから20秒遅れの23位

開催日:4月21日
コース:Stage 1 / San Lorenzo Dorsino – San Lorenzo Dorsino (148,5 km)
参加チーム : 16チーム(WT 8、PT 5、CT 2、NT 1)
出走選手数 : 112人
JCL TEAM UKYOメンバー:アレッサンドロ・ファンチェル、マルク・カベド、石橋学、ニコロ・ガリッボ、小林 海、シ
モーネ・ラッカーニ、ナホム・ゼライ
JCL TEAM UKYO監督:マヌエーレ・ボアロ
レース公式サイト : https://www.tourofthealps.eu/it

JCL TEAMUKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/

予想通り、ツアー・オブ・ジ・アルプスの第1ステージはすでにかなり厳しい内容だった。サン・ロレンツォ・ドルシーノ発着の148.5kmのコースでは、多くの登りが待ち受けている。スタート直後からアップダウンがあり、アンダロでは最初の中間スプリントが設定されていた。長い下りの後、スポルミノーレの登り( 4.1km・平均勾配7.7%)を経て、選手たちはカンポデンノへ。54.4km地点ではクレスで2つ目の中間スプリントがあり、ここではボーナスタイムもかかっていた。その後、緩やかな上り坂が続く形でディマーロへ進み、1級山岳のカンポ・カルロ・マーニョ(14.5km・6.3%)の登坂が始まる。そこからピンツォーロ方面へ長くテクニカルな下り、続いて緩い下りを経て2級山岳のパッソ・デル・ドゥローネ( 6.3km・8%)が待ち構えていた。その頂上からフィニッシュまでは残り20km。うち11kmはスピードの出る下りで、残り9kmは登り。最後の1.5kmは7%の勾配が続いた。JCL TEAM UKYOは、アレッサンドロ・ファンチェル、ナホム・ゼライ、シモーネ・ラッカーニのチームリーダーを守る戦略で挑み、マルク・カベドと小林海は逃げに乗る可能性も視野に入れていた。

この日のスタート前には、今朝逝去されたローマ教皇フランシスコを追悼して1分間の黙祷が行われた。スタート直後、トンマーゾ・ネンチーニ(ソリューションテック=ヴィーニ・ファンティーニ)とダニエル・ガイスマイヤー(チーム・フォアアールベルク)がアタックし逃げを試みたが、数kmで吸収された。モルヴェーノ通過中に、フィンレイ・ピッカリング(バーレーン・ヴィクトリアス)、アンドリュー・オーガスト(イネオス・グレナディアーズ)、ダヴィデ・バイス(ポルティ・ビジットマルタ)がアタックに成功し、メイン集団に差をつけた。最初の中間スプリント(アンダロ)ではバイスが1着で通過し、ポイントを獲得。

17km地点では、エマヌエル・ツァンガーレ(チーム・フォアアールベルク)が集団から飛び出し、先頭にブリッジを試みたが、最大で45秒差まで詰めるも徐々にタイム差が縮まり、スポルミノーレの登りでさらに差が開き、最終的には集団に吸収された。クレスの中間スプリントではピッカリングが1位通過。JCL TEAM UKYOの全選手を含むメイン集団は、リーダー候補を複数擁するリドル・トレックが3分差程度でコントロールする。カンポ・カルロ・マーニョの登坂では差が最大3分40秒に。ここでピッカリングがKOMポイントを獲得。小林海は登りの序盤で集団から遅れてしまったが、日本チャンピオンとして粘り強く走り続けた。ドゥローネ前の下りでは、リドル・トレックとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエがハイペースで差を縮めた。最後のKOMの登り口では、逃げグループとの差はわずか1分。残り3.5kmの登りで、エディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラ)がアタック。ピッカリングに追いつき、2人で逃げを続けたが、まもなく集団に吸収された。登りの終盤ではチッコーネがアタックを試みたが、成功せず。直後にポール・ダブル(ジェイコ・アルウラ)が動き、エクアドルのクライマー、アレクサンダー・セペダ( EFエデュケーション・イージーポスト)がそれを追い、ダブルを突き放して単独先頭へ。後方ではポール・セイシャス(デカトロンAG2Rラモンディアル)がアタックし、ダブルと合流して追走2人組を形成。下りではマイケル・ストーラー(チューダー・プロサイクリング)が抜け出して追走トリオが形成されたが、いずれも最後の登りの前に吸収された。セペダは残り12秒のリードで最後の登りに突入。しかしそれも長くはもたず、2km登ったところで吸収された。その後マッティア・バイス(ポルティ・ビジットマルタ)が飛び出し、12秒のリードを得るが、リドル・トレックとレッドブル・ボーラ・ハンスグローエの牽引により残り2kmを切って吸収。

ラスト1kmで再びセペダがアタック。セイシャスとチッコーネがそれに反応。集団は近くにいたが、ロマン・バルデが早めのスプリントを開始、フェリックス・ガル(デカトロンAG2Rラモンディアル)とチッコーネがその後ろに。最後のカーブでイタリア人クライマーのチッコーネが強烈なスプリントで先頭に立ち、ステージ優勝を果たした。その後方で、シモーネ・ラッカーニはセペダの700m前のアタックまで先頭集団に食らいついていたが、最終的には20秒遅れの23位でフィニッシュ。ガリッボは28位で、チッコーネから1分49秒遅れでゴール。その他のJCL TEAM UKYOの選手たちは、いずれも6分以上遅れてのゴールとなった。残念ながら、日本チャンピオンの小林海はタイムアウトで完走扱いとはならず、レースからの除外となった。明日はメッツォロンバルドからヴィピテーノまでの178km。再び厳しいステージが待っている。

ステージ後のラッカーニのコメント
「今日はずっとハイペースな展開でした。ずっと総合勢の先頭グループに入れていたけど、残り500mのアタックには対応できなかった。でも、23位という結果には満足しています。こんな大きなレースでこのレベルで走れているのは自信になります。明日以降もこの調子を維持して頑張ります」

STAGE 1 TOUR OF THE ALPS RANKING:
1. Giulio Ciccone (Lidl-Trek) in 3h42’10”
2. Felix Gall (Decathlon AG2R La Mondiale Team) s. t.
3. Paul Seixas (Decathlon AG2R La Mondiale Team) s. t.
23. Simone Raccani (JCL Team Ukyo) + 20”
STAGE 1 TOUR OF THE ALPS GC:
1. Giulio Ciccone (Lidl-Trek) in 3h42’00”
2. Felix Gall (Decathlon AG2R La Mondiale Team) +4”
3. Paul Seixas (Decathlon AG2R La Mondiale Team) +6”
23. Simone Raccani (JCL Team Ukyo) + 30”