2025年セッティマーナ・コッピ・エ・バルタリの第1ステージはフェラーラからボンデーノまでの174.5 km。完全な平坦ステージで、本格的な登りはないが、31km地点に山岳ポイント（実際は非常に短く緩い登り）が設定された。選手たちは集団内で安全に走ることに集中し、風や天候にも注意が必要だった。JCL TEAM UKYOは、今後の山岳ステージでの活躍が期待されるナホム・ゼライとアレッサンドロ・ファンチェッルを守る戦略でレースを進めた。レースはスタート直後、雨に見舞われるも、序盤に雨が止み、曇り時々晴れというコンディションに変化。レース序盤の5km地点で5名の選手が逃げを決めた：カルロス・サムディオ（ Solution Tech – Vini Fantini）、バプティスト・ユイエット（ Unibet Tietema Rockets）、ケビン・ペッツォ・ロソーラ（ General Store – Essegibi – F.LliCuria）、マッテオ・ズルロ（ S.C. Padovani Polo Cherry Bank）、ドミニク・アマン（ Team Vorarlberg）。その数分後、JCL TEAM UKYOのマルク・カベドが単独で追走し、一時は30秒差まで詰めたものの、約10km後に集団へ戻ることを選択した。唯一の山岳ポイントをペッツォ・ロソーラが先頭で通過し、初日の山岳賞ジャージを獲得。メイン集団との差は最大でも3分程度に留まった。

集団はスプリンターのケイレブ・ユアンを擁するイネオス・グレナディアーズが長時間リードを担当し、差を約2分に維持した。90km地点付近ではアンドリュー・オーガスト（ INEOS）とルーカ・マティス（ Wagner Bazin WB）がアタックを試みたが、ほどなくして集団に吸収。JCL TEAM UKYOの選手たちは安全に集団内をキープし続け、ゴールまで30km地点で逃げ集団の一人が脱落したのをきっかけに、トタルエナジーの選手らが集団を牽引しペースを上げた。フィニッシュまで12km地点で逃げていた選手はすべて捕まり、集団スプリント勝負へ。イネオスの完璧なリードアウトからケイレブ・ユアンが圧倒的なスプリントで優勝。オデッド・コグット（イスラエル・プレミアテック）が2位、ジェイソン・テッソン（トタルエナジー）が3位に入った。JCL TEAM UKYOの選手たちは全員がメイン集団内で安全にフィニッシュ。ファンチェッルが31位でチーム最高位となった。明日の第2ステージはリッチョーネ〜ソリアーノ・アル・ルビコーネ間の山岳コースで、3.2km・平均勾配6.5%の登りを4回登坂する。クライマーにとって絶好のチャンスが到来する。

SETTIMANA COPPI E BARTALI STAGE 1 RESULT:
1. Caleb Ewan (Ineos Grenadiers) in 3h47’29”
2. Oded Kogut (Israel – Premier Tech) s. t.
3. Jason Tesson (Team TotalEnergies) s. t.
31. Alessandro Fancellu (JCL Team Ukyo) s. t.
SETTIMANA COPPI E BARTALI STAGE 1 GC:
1. Caleb Ewan (Ineos Grenadiers) in 3h47’19”
2. Oded Kogut (Israel – Premier Tech) +4”
3. Jason Tesson (Team TotalEnergies) +6”
31. Alessandro Fancellu (JCL Team Ukyo) +10”