NEWS
BACK
【RACE REPORT】Stage 2: Al Rustaq Fort > Yitti Hills / 202,9 km
ファンチェルが起伏のあるステージで11位に入り、総合9位に浮上。ガリッボは不運にも残り50mで落車
開催日:2月9日
コース:Al Rustaq Fort > Yitti Hills
参加チーム : 18 teams (9 WT, 5 PT, 3 CT, 1 NT)
出走選手数 : 116人
JCL TEAM UKYOメンバー: アレッサンドロ・ファンチェル, マルク・カベド, アンドレア・ダマート, ニコロ・ガ
リッボ, 石橋学, 増田成幸, ナホム・ゼライ・アラヤ
JCL TEAM UKYO監督:MANUELE BOARO
レース公式サイト : https://www.tour-of-oman.com/en
JCL TEAMUKYO公式サイト : https://jcl-team-ukyo.jp/
Tour of Oman第2ステージは、総合争いを狙う選手とパンチャーにとって最初の戦いの場となると予想されていた。このステージは、アル・ルスタク・フォートからイッティ・ヒルズまでの202kmと、今大会で最長の距離を誇る。序盤は平坦基調で、90km地点にファンジャ( 1.1km・9.1%)の短いが厳しい登りが登場。中間スプリントはワディ・アル・マアビルとアル・カバルの2カ所に設定されていた。
レースの本格的な展開は残り50km地点のアル・ジャバル・ロードの登りで始まり、その後のアル・ジッサ( AlJissah)とイッティ・ヒルズ( 1.6km・6.8%)が勝負どころと見られていた。JCL TEAM UKYOは総合を狙うアレッサンドロ・ファンチェルとナホム・ゼライ、さらにこのステージに適性のあるニコロ・ガリッボを守る戦略で挑んだ。
第1ステージと同じく、レース序盤に逃げ集団が形成される。アルバレス( Burgos)、リチャーズ( ROOJAI)、アル・ワヒビ( Oman)が飛び出し、後にクルセット( Uno-X)、アル・ハサニ( Oman)が合流。このまま第1ステージと似た展開になるかと思われたが、Soudal Quick-Step と UAE Team Emirates XRGの選手が30km地点でアタックし、ペースが大きく上がった。JCL TEAM UKYOの選手たちは、集団の前方をキープしつつ、無駄なエネルギー消費を避けながらレースを進めた。やがて逃げのリードは5分に拡大。ここでルイ・ヴェルヴァーク( Soudal)が動き、アスパレン( Q36.5)がそれに合流。その後、マドゥアス( FDJ)とアウラー( Movister)も追撃を試みたが、15kmの追走の末に集団に吸収された。ヴェルヴァークとアスパレンは、長い追走の末に先頭グループに合流。この時点で、アル・ハサニが脱落し、逃げは再編成された。アル・ジャバル・ロードの登りでは、ヴェルヴァーク、アスパレン、クルセットがハイペースで抜け出し、残りの逃げメンバーは脱落。メイン集団もここで活性化し、JCL TEAM UKYOの全選手は集団内に留まった。
ヴェルヴァーク、アスパレン、クルセットの3人は良い協調体制を維持し、メイン集団は高いスピードで追走。UAE Team Emirates XRG、XDS Astana、Team Jayco AlUla がペースを作り、総合リーダーのオラフ・コーイ(VISMA)を脱落させることに成功。逃げ3人は粘り、残り17kmで3分のリードをキープ。ここで追走集団が一気にペースを上げ、アル・ジッサの登りでヴェルヴァークが独走を開始。後方では、ダヴィド・ゴデュ( FDJ)らがアタックするも決定的な差はつかず。ヴェルヴァークはイッティ・ヒルズの登りに入る時点で1分弱のリード。Groupama-FDJ が集団を牽引し、残り1kmでクルセットとアスパレンは吸収されたものの、ヴェルヴァークは逃げ切って勝利を飾った。
後方では混戦のスプリントが展開されたが、集団内で2度のクラッシュが発生。JCL TEAM UKYO のニコロ・ガリッボは最初の落車を回避したものの、直後に目の前で倒れた選手を避けきれずに転倒。幸い、ゴール後に自力でフィニッシュし、骨折などの大きな怪我はなかったが、腕と脚に擦過傷、膝の痛みを負った。一方、アレッサンドロ・ファンチェルは落車を避けるために減速しながらも、11位でフィニッシュし、総合9位に浮上。ナホム・ゼライとガリッボも無事にメイン集団でゴールした。
ニコロ・ガリッボのコメント
「厳しいステージだった。集団の前で牽引するのを嫌がるチームが多く、逃げが7分差まで広がったのは驚いたよ。その後の長い登りでハイペースになり、多くの選手が脱落。最後は約40人の集団だったね。
ゴール前では良いポジションを取れていたけど、クラッシュが起きた。最初の落車は避けられたけど、2回目は目の前で選手が倒れたから避けようがなかった。かなり強く地面に打ち付けられたけど、骨折はないし、擦過傷と膝の痛みだけで済んだのは不幸中の幸いだよ。」
STAGE 2 RESULT:
1. Louis Vervaeke (Soudal Quick-Step) in 4h45’06”
2. Valentin Paret-Peintre (Soudal Quick-Step) +2”
3. Sean Flynn (Team Picnic PostNL) s.t.
11. Alessandro Fancellu (JCL Team Ukyo) s.t.
STAGE 2 GC:
1. Louis Vervaeke (Soudal Quick-Step) in 9h12’15”
2. Valentin Paret-Peintre (Soudal Quick-Step) +6”
3. Sean Flynn (Team Picnic PostNL) +8”
9. Alessandro Fancellu (JCL Team Ukyo) +12”