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BACK【RACE REPORT】Tour de 熊野 STAGE3
ライバルに隙を与えない鉄壁のコントロールで 岡選手の総合優勝2連覇を達成!
大会期間:2024年5月10日(金)~12日(日)
カテゴリー:UCI 2.2
レース形式:ステージレース(全3ステージ)
チーム数:16チーム 74名出走 58名完走
JCL TEAM UKYOメンバー:山本、増田、小石、鎌田、岡
大会HP:https://www.tourdekumano.jp/
ライブ配信:https://www.youtube.com/channel/UCq6qnWDQa2s4hP7IyO3KtRg
第3ステージは捕鯨の歴史とともに歩んだ太地の町で行われる1周10.5kmの周回コース。高低差は大きくないものの海岸線の地形をトレースしたパンチの強い上り坂と、周回するごとに人数が削られていく台地の緩斜面が特徴的なコースです。
前日の総合成績のタイム差によっては激しい戦いが予想されるステージです。特にコーナーの連続とスピードが伸びる直線路、急坂の後に踏み続ける緩い坂のレイアウトは非常にハードで高低図以にレースが展開するコースです。
第2ステージを終えて個人総合成績で首位に立つ岡選手。以前ライバルとは僅差の展開からスプリント賞≪20.3km/51.8km≫]にかかるボーナスタイム、ゴール着順のボーナスタイムもまた総合成績を守る上で重要な要素となります。
JCL TEAM UKYOはこのボーナスタイムを総合成績上位のライバルに取らせないリード、更にエスケープとの距離を保つコントロールを鎌田選手、増田選手で行い。小石選手が攻撃にでればライバルチームに追わせる展開も出来るという予想で岡選手の総合優勝を導く作戦をとりました。
レースはスタートするとすぐにJCL TEAM UKYOがフォーメーションを組みプロトンから抜け出そうとする選手をチェックしながら進行します。多くの選手が総合順位を上げることが出来るボーナスタイムへ向け活性化する中で、この日は鎌田選手が強力なスピードを維持して有利に進ませない展開を作ります。
そして、迎えた20km地点のスプリントポイント。MATRIX アグロディス選手が先行しますが、岡選手が右から捲り先着。見事に総合成績のリードを広げることに成功します。
スプリント賞を終えるとKINAN 山本選手、MATRIX ホセ選手、CCACHE フィンレー選手3名の選手が抜け出しにかかります。最上位のホセ選手でも22秒のタイム差が開いているので岡選手はこのメンバーを逃がして2回目のスプリント賞を取らせようという作戦を試みます。
そして、思惑通り2回目のスプリント賞は山本選手が先着。岡選手は集団スプリントのリスクを避けることに成功します。先行3名が少し緩んだタイミングでプロトンからもSHIMANO 寺田選手 Roojai カーター選手が追走をかけて抜け出しますが、これもメンバーをチェックし静観。
レースは中盤、牽引を続ける鎌田選手と増田選手のペースメイクは素晴らしく、先行する選手たちとのリードを40秒に保ち展開。プロトン後方では厳しいスピードで遅れる選手も続出します。
残り2周、増田選手は最終局面に向けペースを上げて、先行グループとの差を15秒に縮め、逃げメンバーの中で総合上位のホセにチャンスを与えない距離を保ちます。残り1周、ここまでアシストしてきた2名が脱落し、いよいよ最後の勝負に向けた動き。小石選手と山本選手がスプリント勝負に備えるチームに隙を与えないコントロールで、更に先行するメンバーをキャッチします。
そしてゴールスプリントへ突入します。残り500mから山本選手が岡選手を守りリード、しかしここで岡選手がチェ―ンを落としてしまうハプニング。予断を許さぬシチュエーションにも冷静に対処し、一気にスプリントへ駆け出します。
この流れで後方から捲っていく手段となりましたがスプリントでもがく愛三工業 岡本選手の番手までポジションを作り最後のゴールラインへハンドルを投げます。優勝は岡本選手に軍配。岡選手はトラブルを越えて2位でゴールし総合優勝を手中にします。
総合上位に入っていた山本選手、小石選手も同グループ内でゴールし、JCL TEAM UKYOが上位を占めてTour de 熊野に大きなインパクトを与える結果となりました。
今回のレース、5名と人数を減らしながらも、強力なアシスト力を持つ増田選手と若い鎌田選手の成長が見られたレースでもありました。個人総合1位、チーム総合1位、スプリント賞のジャージも獲得し最高のシナリオでレースを終えました。今回獲得したUCIポイントの合計は91点。アジアランキングにも良い影響のある活躍をすることが出来ました。
いよいよ次はTour of JAPAN ! 続くレースの応援もよろしくお願いします。
岡選手コメント
「僅差でミスの許されないレース。本当にチームのメンバー全員が僕の為にライバルたちを封じてレースを支配することが出来ました。最高のチームで戦うレース。最後は後方からの伸びも良く、勝ちたかったというのもありましたが、あの状況でも2位に食い込めたのは上出来かなと思います。」
ボアロ監督コメント
「皆が自分たちの仕事に責任を持ち、最大限の力を発揮して連携で来た事が勝利に繋がった。僅差での総合争いを制するのは容易なことではない。こうした仕事が出来るメンバーを誇りに思いたい。」
第3テージ Result TOP3
1 OKAMOTO Hayato AISAN RACING TEAM 2:31:43
2 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +0:00
3 GHEBREMEDHIN Kudus TERENGGANU +0:00
21 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +0:00
22 KOISHI Yuma JCL TEAM UKYO +0:00
43 MASUDA Nariyuki JCL TEAM UKYO +2:12
54 KAMADA Koki JCL TEAM UKYO +5:50
最終個人総合成績
1 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO 5:39:35
2 GHEBREMEDHIN Kudus TERENGGANU +0:06
3 YAMAMOTO Masaki JCL TEAM UKYO +0:05
4 KOISIHI Yuma JCL TEAM UKYO +0:07
スプリント賞 総合1位 OKA Atushi
チーム総合成績 1位