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BACK【RACE REPORT】ツール・ド・台湾 STAGE1
岡選手がゴール直前まで逃げる大健闘! マルチェッリ選手がスプリントで2位!
第1ステージは台北市中心部にある台北シティホールをスタート/ゴールにパレード走行の後、一周10kmのコースを8周する83.2㎞。トップスピードに乗せやすい直線の多いレイアウトとなります。最終周にハイスピードで進入するゴール付近の鋭角の2つのコーナー、ゴール直前の直角コーナーをポジション良くクリアーすることが重要なレースとなります。
JCLTEAM UKYOはスプリンターのマルチェッリ選手をエースに、主要なエスケープを逃がさない展開を作り勝負に挑みました。
©Tour de Taiwan official
リアルスタートが切られると直線路と比較的広いコースに各チームが動きをみせ、先頭をシャッフルしながらスピードが高まります。小石選手と山本選手が前方の展開をチェックしながら動く場面が目立ちます。
1周目を終える頃に形成された6名のエスケープに単独追走で岡選手がジョイントします。ハイペースで追走するプロトンがこの逃げを吸収するとカウンターでBurgos BH サインバヤール選手、HRINKOW カバス選手とベルザ選手の3名が抜け出します。そして、このメンバーが前半のレースを動かすことになります。
3周目のスプリントポイントを終えるとプロトンが彼らをキャッチしレースを振り出しに戻します。ゴールまで残り50km、レースは時速50km近くで進行するハイペースになかなか差が開かない展開。集団落車に巻き込まれた山本選手もプロトンに復帰し前半戦を終えます。
©Tour de Taiwan official
後半戦に入ると再びスプリントポイントの周回をめがけて展開が激しくなります。これはスプリント賞でボーナスタイムを稼ぎ総合成績を上げる目的も影響しています。残り4周のスプリントポイントを目がけて飛び出しに成功したのはBurgos BH ゲート選手、TERENGGANUカヤディ選手、CCACHE カンベール選手。残り4周のスプリントポイント争いで先行しBurgos BH ゲート選手が先着。スプリントポイント直後に再びプロトンはひとつにまとまります。
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レースは終盤、残り35km付近で3回目のスプリントポイントでのスピードアップを利用して抜け出した5名のリーディンググループに岡選手が乗ります。ここは少し大きく差は開き1分差で進行します。リーディンググループのメンバーはVOLTAS キスコネン選手、ROOJAI カーター選手、REMBE ボレッチ選手、ISRAEL ホリーマン選手、そしてJCL TEAM UKYO岡選手です。プロトンを牽引するのはKERN FARMA、POLTI勢。
TT/SPRINTに強いメンバーが揃ったこのエスケープグループは残り20kmでも55秒差を保ち逃げ続けます。そして、残り20kmの最後のスプリントポイントを岡選手が先着し3点とボーナスポイントを稼ぎます。
岡選手が逃げ続ける展開にJCL TEAM UKYOはマルチェッリ選手のスプリントに向け落ち着いてまとまりをみせます。残り7km・30秒差、先頭は綺麗に回り続けますが徐々に差が縮まっていきます。
©Tour de Taiwan official
エスケープグループはラスト2kmを切っても諦めずに踏み続けますが、プロトンでは各チームがスプリントトレインを形成し追走に入ったことで急激に差が縮まり始めます。
岡選手のグループの背後に迫るプロトン、残り400mでとうとうひとつに纏まりそのままスプリントへなだれ込みます。アシストを受けてレースの最前線に送り込まれたマルチェッリ選手。最終コーナーを前に息を大きく吸い、インコーナーを選んで4番手からスプリントに入ります。頭一つ抜け出すIsrael アインホルン選手、マルチェッリ選手が追いつくには僅かに足りずゴールを切ります。
©Tour de Taiwan official
第1ステージ優勝は、Israel – Premier Tech アインホルン選手、2位にJCL TEAM UKYO マルチェッリ選手が入り、このステージで設定されていなかった山岳賞ジャージを繰り下げで着用しポディウムにあがりました。ステージ15位でフィニッシュした岡選手も3回目のスプリントポイントでボーナスタイムを稼いだことで総合4位に浮上。アジアンライダー賞のジャージも獲得しました。
JCL TEAM UKYO 第2ステージの応援を引き続きよろしくお願いします!
マルチェッリ選手コメント
「非常に速いステージだった。岡選手が逃げに乗っている間、スプリントの準備にチームメイトが纏まってくれて残り400mでゴールに勝負を賭けた。最終コーナーを曲がって150mでゴールと短いリーチであったけれど良いポジショニングを奪うことが出来た。2位は悔しいけどチームとしては良い流れを作れていると思う。」
岡選手コメント
「今日はスプリントステージという事で、マルチェッリの為に走るのが第一目標でしたが、アタックの激しい展開の中で良いメンバーでの抜け出しに反応し、自分の脚を使い過ぎないようにしつつ、チャンスがあればステージ優勝を狙って逃げましたが、ラストの展開で全員が全開で協調するのは難しく、最終コーナー手前のラスト300mあたりで集団に捕まりました。ラスト1kmあたりでアタックすることも考えましたが、最終的にマルチェッリが2位になってくれたので悪くないスタートが切れたと思います。」
第1ステージ 区間成績 TOP3
DST 83.2km Ave 50.314km/h
1 EINHORN Itamar Israel – Premier Tech 1:39:13
2 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO +0:00
3 PENALVER Manuel Polti Kometa +0:00
15 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +0:00
個人総合成績 TOP3
1 EINHORN Itamar Israel – Premier Tech 1:39:03
2 MALUCELLI Matteo JCL TEAM UKYO +0:04
3 PENALVER Manuel Polti Kometa +0:06
4 OKA Atsushi JCL TEAM UKYO +0:07
山岳賞 MALUCELLI Matteo
ベストアジアンライダー賞 OKA Atsushi