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【RACE REPORT】Tour of Oman STAGE5
レポート
2024.02.15

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【RACE REPORT】Tour of Oman STAGE5

大会期間:2024年2月10日(土)-14日(水)
カテゴリー:UCI 2.Pro  距離:72km
開催地:オマーン 出場:17チーム 113名 (完走112名)
JCL TEAM UKYOメンバー:増田山本石橋アールカルボーニマルチェッリベゼンティ
監督:マネエーレ・ボアロ

第5ステージは急遽前日の夜にコースが変更となり、139㎞から72㎞の広域の道路をメインに使用したショートコースとなりました。ゴール前のレイアウトは当初と同じで、5.5kmは獲得標高562m平均勾配10.2%のアフダル山を登りゴールを迎えるクイーンステージ。後半につれて厳しい勾配になるため、総合成績の変動が起こりうるステージです。第4ステージまでの総合成績では1位と2位の選手は3秒差、総合40位までが35秒以内にひしめく状況下、 JCL TEAM UKYOは11位につけるペゼンティ選手、山本選手、アール選手、カルボー二選手が総合上位圏内に入っており、彼らの最後の山岳での戦いの為にマルチェッリ選手、増田選手、石橋選手は彼らのフォローに徹する作戦で当日を迎えました。

レースは序盤から各チームのアタックの応酬ではじまります。山本選手や石橋選手もこの動きに反応してチャンスを伺いますが、なかなか決め手にならない状況が30分程続きます。しかし、UNO‐X グドメスタッド選手とインターマルシェ アーツ選手が10秒ほどの差で抜け出すと、プロトンの動きは少し緩みます。そこにルージャイ バドサイカン選手、DSMフィルメニッチ アンドレセン選手がブリッジに成功すると、プロトンのコントロールをはじめたリーダーチームのUAEはこれを容認し30㎞地点で1分差のタイムギャップとなります。ある程度落ち着いた展開となりJCL TEAM UKYOはコース中に2箇所補給スタッフを配置しエナジージェルや水分などを選手たちに手渡し後半に備えさせます。

先頭4名とのタイムギャップは2分30秒、50㎞地点を過ぎて登りまで15㎞を切るとUAEの牽引にアスタナが加わりペースを上げその差を縮めはじめます。一方、エスケープグループではラスト10km付近でバドサイカン選手がアタックしグループは分解。残り1.8㎞で追走で絞られた少人数の先頭グループに飲み込まれます。非常に厳しい勾配の登りをリードするのはUAEイェーツ選手。グループは細分化される中、ペゼンティ選手が粘り続けます。ラスト1㎞となるとイェーツ選手と昨年のこの大会の覇者クイックステップのヒルト選手の一騎打ちとなります。

標高560mのゴール地点に最初に現れたのはイェーツ選手、大きく手を上げて総合優勝を確信します。彼のゴールから1分42秒後、アール選手が15位でゴールに現れます。一度グループから離れたものの前の選手をパスし続けて上位に上がってきました。続いて26位にペゼンティ選手が苦しい表情で現れます。中盤の登りでバラけても渾身のペースで踏んで登ってくる選手たち、先頭から3分前後に32位にカルボー二選手、37位に山本選手がゴールし総合上位勢が全てフィニッシュしました。

最終ステージの結果、アール選手が総合14位に浮上しUCIポイントを15点獲得、総合22位のペゼンティ選手が5点、総合31位の山本選手が3点、総合32位のカルボー二選手が3点の合計26点獲得することが出来ました。それ以上にUCI2.PROのハイレベルのレースで連日強い意志をもって戦い続けた選手とスタッフたちが得たものは大きく感じるレースとなりました。

 

5日間 JCL TEAM UKYOを応援してくださりありがとうございました。

 

アール選手コメント

今日は最後のシチュエーションで総合が決まるだけに自分の中で一番ベターな走りを選んだ。先頭の速い選手に無理についていった選手を落ち着いてパスしながらラスト1㎞で自分の全力を振り絞って今の状態でベストの結果を残せた。ツアーオブオマーンでは各選手がスプリント、エスケープ、クライミングなど様々なシチュエーションで勝負に挑んできた。非常に良いチームだと感じます。

山本選手コメント

皆が同じベクトルでひとつになり戦ったステージレースでした。最後はオールアウトしないギリギリのペースで踏み続けてのゴールとなりましたが、UCIポイントも獲得することが出来ました。強かったネイサン、そしてイタリア人の選手たち、仲間がいるチームで走れて嬉しいです。

ボアロ監督コメント

ワールドツアークラスのメンバーが揃った試合で、非常に印象に残るレースを連日繰り広げた選手たち。チャレンジするから見えてくる課題は価値が大きいと思う。こうして一つになったJCL TEAM UKYOの次の戦いが楽しみですね。

Result TOP3

DST 72km  Ave 39.4km/h
1  YATES ADAM     1h49’37”
UAE Team Emirates

2 HIRT JAN               +11
Soudal Quick STEP

3  ARTZ HUUB                +29
INTERMARCHE WANTY

15 EARLE NATHAN          +1’42
JCL TEAM UKYO     
   

26 PESENTI THAMAS      +2’25
JCL TEAM UKYO         

32 CARVONI GIOVANNI        +2’55
JCL TEAM UKYO         

37 YAMAMOTO Masaki        +3’00
JCL TEAM UKYO         

 

最終個人総合順位

YATES ADAM       14h22’30”
UAE Team Emirates

2 HIRT JAN              +19
Soudal Quick STEP

FISHER BLACK FIN        +39
UAE Team Emirates

14 EARLE Nathan        +2’02
JCL TEAM UKYO       

22 PESENTI Thomas           +2’39
JCL TEAM UKYO     
   

31 YAMAMOTO Masaki    +3’20
JCL TEAM UKYO         

32 CARVONI GIOVANNI        +3’24
JCL TEAM UKYO       

チーム総合成績 6位