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BACK【レポート】OITAサイクルフェス!!!2023 -URBAN CLASSIC-
国内国際レースでとても悔しい結果になるも、来週以降のレースに切り替える
UCIレースとなり5 年目を迎えた「おおいたアーバンクラシック」。UCI 1.2 クラスに認定されたレースは、大分県の市街地を駆け抜ける国内でも希少なコースとなっています。1 周11.6km/ 全12 周の周回には、ハイスピードで駆け抜けるフラット区間、アップダウンに富んだ市街地、鋭いコントロールが必要なテクニカルコーナーの末に迎える上り坂など、様々な展開が想像できるコースプロファイルを持ち、ゴール地点であるレゾナックドーム大分へ向かう市街地からの登りは想像以上に長く選手を苦しめます。
JCL TEAM UKYOは、このコースで後手に回る展開を危惧し、前半からの動きに積極的に参加していき勝機を掴む作戦で挑みました。
レースはスタートから抜け出しを図ろうとする選手たちの動きで1 周11.6mを15 分中盤のハイペースで進行します。
大きな動きが出たのは3 周目の後半、単独で抜け出していたマトリックス小林選手を捕らえた直後の登り区間で抜け出したEF 留目選手を追ってプロトンが細分化。
武山選手が追走の前方でスタートライン付近の登りをクリアする頃にはプロトンは22 名のリーディンググループと後方プロトンで分断されます。22名の中には武山選手、プラデス選手が入ることでJCL TEAM UKYO は先手に動ける好展開となります。
マトリックスのマンセボ選手とホセ選手、ヴィクトワール広島のカーター選手、石上選手とEF留目選手、シマノ中井選手など各チーム有力どころが多く含まれた先行グループは徐々にプロトンとの差を30 秒に広げます。
ここでプロトンから独走力のあるヴィクトワール広島のダイボール選手が数名と抜け出すとプロトンは一気にスローダウンします。この動きに乗れなかった増田選手とアール選手はプロトンで次の展開まで待機となりました。
安定して逃げ続ける先頭グループではありましたが、中盤に武山選手が落車するアクシデントが発生。後方から追走のブリッジを掛けていたダイボール選手らの流れに乗り先頭グループに復帰を果たしますが、落車の影響で精彩を欠きリタイアとなってしまいます。
一方、ダイボール選手らのブリッジが成功したことで先頭グループは24 名、主要チームの援軍が増えてしまったことでプラデス選手には不利な状況になります。
ラスト3 周、ARA のリチャード選手とキナンのライアン選手がアタックすると先頭グループが活性化し分断が起きます。
2名で先行する後ろにはキナンのモレ選手とマトリックスのマンセボ選手、ヴィクトワール広島のダイボール選手とカーター選手という強力な4 名が追走グループを結成。
ここに乗れなかった選手たちは終盤の疲れもあり彼らとの差が広がっていきます。単騎で対応していたプラデス選手もラスト1 周に限界を迎えグループから遅れてしまいます。
レースは終盤、逃げ続けるリチャード選手とライアン選手はマンセボらの追走グループと1 分の差を稼ぎ、二人のマッチレースを確信します。
最後の勝負は登りのゴールスプリント、ライアン選手がスプリントで大きく差をつけ圧勝、序盤から動いた148km のレースに決着をつけました。
JCL TEAM UKYOは最後尾の集団から数名で抜け出していた増田選手が遅れていたプラデス選手を吸収し23 位でゴール。チーム内での最高位となりました。
JCL TEAM UKYOとしては、もうひとつ展開に乗り切れなかった悔しい結果となりました。次戦のツールド九州に向けコンディションを立て直して臨みます。応援ありがとうございました。
プラデス選手コメント
「先頭グループで1 人になって、交互にかかるアタックで不安定になった終盤の展開で疲労してしまいました。今日は最後崩れてしまったけれど、身体の動きは2 戦を終えて良くなる方向に感じています。ここから調子が良いところをみせていきたいです。」
武山選手コメント
「これからというところで落車してしまい、チャンスを逃しました。動けていたと思うしコースも自分に向いていました。一度は復帰できましたが、痛みで踏み続けるにはリスクがありベンジャと話してレースを降りました。怪我を早く治してまた頑張ります。」
清水監督コメント
「レース展開は読めていましたがあと一人乗せておきたかったというのが本音です。アクシデントもあり単騎になってしまったベンジャには辛いシチュエーションでした。ただ、まだレースは続きます。ここで挫けてはいられないので、次のレース、チーム一丸で優勝を目指して戦います。」