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TOUR de KUMANO stage2 REPORT
レポート
2023.06.04

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TOUR de KUMANO stage2 REPORT

大会期間:2023年6月3日~6月4日
カテゴリー:UCI 2.2
ステージ:第2ステージ
コース::フラット+アップダウン 10.5km×10LAP 104.3km
出場:17チーム 96名出走 38名完走
JCL TEAM UKYOメンバー: 山本石橋武山プラデスアール

ワンツーフィニッシュ!山本選手1位、岡選手2位!!

Tour de 熊野第2ステージは太地半島の海岸と内陸を使った1周10.5kmの周回を10LAPで行われました。ハイスピードになる海岸線とそこから内陸へは1分程の急勾配の登りを挟んだレイアウト。

コースは急なコーナーも多く、立ち上がりのダッシュが連続することで位置取り次第でダメージが重なっていく難コースです。

前日のステージで36秒の差を付けてワンツーフィニッシュを遂げたJCL TEAM UKYOは、リーダージャージの山本選手、総合2位の岡選手を守る事を第一に、2回あるスプリント賞やゴールでのボーナスタイムを稼いで同タイムで上位に並ぶプラデス選手のUCIポイント圏内へのジャンプアップを図る展開を計画しレースに挑みました。

レースは総合リーダーの山本選手と岡選手を先頭にスタートします。この日は地元KINAN勢が序盤から抜け出そうという動きに山本選手自身が反応するなどアグレッシブな状態で1周目を通過します。

この日は3周目と6周目にボーナスタイムが掛かった中間スプリント賞があることから、活性化しやすいプロトンを石橋選手と武山選手が14分半というハイペースで牽引しプラデス選手のスプリントをエスコートします。

3周目のスプリントはシマノの中井選手がキレの良いスプリントで1着を奪取、プラデス選手は3着で-1秒を獲得します。スプリント周回を終えてペースが緩むタイミングを見計らってKINANの山本選手とルバ選手がアタック。総合成績で3分近く離れている彼らをリーダーチームのJCL TEAM UKYOは容認し、40秒のタイムギャップが開くとコントロールに入ります。

一度は遅れていた選手たちが何人かプロトンに復帰し40名程のメイングループが形成されます。

有力選手の飛び出しをチェックしながらコントロールを続けるJCL TEAM UKYOでしたが、5周目の登りで岡選手の機材トラブルが発生。ここでは石橋選手がアシストし、プロトンに復帰してからはアール選手が前方へ引き戻します。

ラスト2周、プラデス選手とアール選手が引き続ける展開に愛三工業が加わり、先行する2名を吸収する動きに転じます。しかし、なかなか縮まらないタイムギャップにトレンガヌの選手らがアタックを掛けてブリッジを試みる動きも出始めます。

先頭2名はこれも予想し力強く踏みなおして先行を張り続ける粘り強い走りを展開、26秒のタイムギャップをキープしてラスト300mのストレートに現れます。地元チームの優勝に会場からは大歓声が上がる中、山本元喜選手を先頭にワンツーフィニッシュを決めました。

一方メイングループは、スプリントに備えペースアップが続く中、なんとリーダージャージの山本選手が機材トラブルに見舞われてしまいます。

しかし、安全のために設定されているラスト3km以内でのアクシデントはメイングループと同タイムの救済措置を受けることができる対象となります。3位争いのスプリントはMATRIXのバグラス選手が先着、山本選手のトラブルにJCL TEAM UKYOはややグループ後方でレースを終えました。

UCIルールをもとに協議の結果、メイングループの先頭とタイム差なしの21位でゴールした岡選手が、救済措置により同集団の最後尾扱いの着順となった山本選手に代わり総合優勝を獲得する結果となりました。

ゴール後に顔を合わせた二人は、やや戸惑いもありましたが、昨日の3位以降にタイム差をつけてのワンツーフィニッシュがこの場面で功を奏した結果であるとお互いを称えあいました。

総合優勝とリーダージャージは岡選手、総合2位の山本選手は山岳賞を獲得、プラデス選手はボーナスタイムの獲得で6位となりUCIポイント圏内に3名を送り込む大きな成果を上げたTour de 熊野となりました。

岡選手コメント

今日は熊野に対して誰よりも熱い想いをもっていた山本選手に総合を獲ってもらいたかっただけに少し複雑な心境でしたが、昨日の走りがあったから僕らが順位を入れ替えただけで好成績を残す事が出来たと実感しています。自分がトラブルでピンチな時も強いチームメイトが救ってくれましたし、このチームだからこそ総合優勝が成し遂げられたのだと思います。

大西選手コメント

最終局面のアクシデントによって結果が変わってしまいました。ロードレースの難しさを実感しました。同じチーム内での総合の移動であったのはせめてもの救い…チームが一丸となって戦ったからこそ昨日のワンツーフィニッシュがあり、今日のアクシデントにもチームの成果としては変わらぬ総合1位、2位の獲得という最高の結果になりました。みんなの頑張りに感謝したいと思います。

RESULT

TOUR de KUMANO stage2 DST 104.3km  Ave 41.3km/h

ステージ/Stage TOP3
1  YAMAMOTO Genki     2:31’27”
KINAN Racing Team
2 LEBAS Thomas      +0″
KINAN Racing Team
3 BOUGLAS Georgios   +26″

MATRIX POWERTAG

21 OKA Atsushi                    +26″
24   PRADES Benjamin         +26″
25   EARLE  Nathan                  +26″
39  YAMAMOTO Masaki      +26″

個人総合/INDIVIDUAL GENERAL TIME TOP3

1 岡 篤志 / OKA Atsushi          4:00’51”
JCL TEAM UKYO
2 
山本 大喜 / YAMAMOTO Masaki   +0″
JCL TEAM UKYO

3 SAINBAYAR Jambaljamts       +33″
TRENNGANU

6 プラデス・ベンジャミ/PRADES Benjamin   +35″
12 アール・ネイサン/EARLE Nathan   +36″

TOUR de KUMANOはどんな大会?

こちらから