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BACKTour of Japan stage6 REPORT
大会期間:2023年5月21日~5月28日
カテゴリー:UCI 2.1
ステージ:第6ステージ
コース:ヒルクライム 11.4km
出場:16チーム(国内 10チーム/海外 6チーム) 出走 84名 完走84名
JCL TEAM UKYOメンバー: 小石、岡、山本、石橋、プラデス、アール
アール選手が怪我からの復帰勝利! 個人総合はアール選手1位、岡選手3位に!
第6ステージは富士山の麓、道の駅須走から5合目まで激坂を上り続けるクイーンステージ。常に負荷の掛かる急勾配の中で繰り広げられるレースは40分弱で決着するとはいえ非常にハードなステージです。
5日間走ってきた疲労も選手たちのパフォーマンスに影響する為、JCL TEAM UKYOの選手たちはここまで総合上位につけながらもこの日に繋げる走りに務めてきました。このステージを狙うのは前年度ステージ2位のアール選手、そして、第5ステージで優勝しリーダージャージを着る岡選手が彼をフォローしながらどこまで好タイムを出せるかが注目されました。
最大のライバルとなるのは前年度覇者のヴィクトワール広島 ダイボール選手。強力なクライム力を武器に攻撃的な走りが信条の彼との戦いに勝利することが求められました。
天気は快晴、JCL TEAM UKYOの選手たちはホイールやギアの組み合わせをクライミング仕様に変え、ローラーでのウォーミングアップも入念に行います。レースがスタートすると作戦通り石橋選手がプロトンを牽引し安定したハイペースで攻撃を封じます。
3km程リードした後は岡選手、山本選手とバトンを繋ぎます。この動きで先頭付近で並ぶのはヴィクトワール広島のダイボール選手やキンテロ選手、キナンのモレ選手やルパ選手などクライム能力が高いメンバーに絞られていきます。
レースは中盤、5km地点の旧馬返しを前にヴィクトワール広島のダイボール選手が大きくペースアップする攻撃をみせます。すかさず2番手に食らいつく小石選手、先頭は10名に絞られます。さらにプラデス選手がピッチを上げると、アール選手とベンジャミン選手、キナンのモレ選手の4名となります。
20%近い急勾配が続く馬返しではダイボール選手が牽引を強め、彼の強烈な力走にモレ選手、プラデス選手が脱落します。
そして、先頭を引くダイボール選手のハイピッチのペースが陰った瞬間を見逃さなかったのがアール選手、車輪が蛇行した隙を左から捲り一気に引き離しに掛かります。
ゴールまで残り3.5km、アール選手の強いペダリングは緩むことなく続きます。ラスト300m、勝利を確信しても1秒でも後ろを引きはなす渾身の走りで劇的勝利を飾ります。
そして、力を果たした様子で少し蛇行しながら現れたのはダイボール選手。その差は34秒、アール選手の総合リーダー獲得はこの時点で確定します。
3位争いはモレ選手とプラデス選手の接戦となりモレ選手が先着。小石選手は16位と若干順位を落としてゴール、続いて岡選手が3分51秒遅れで現れます。
リーダーをアール選手に譲ったものの総合3位となる大健闘をみせてくれました。アシストに貢献した山本選手と石橋選手もゴールするとTOJ前から思い描いていた結果が現実となり、チームカーの前で顔を合わせると皆喜びと安堵の表情を浮かべます。
総合成績が大きく入れ替わったTOJ第6ステージ。総合2位のダイボール選手と総合で47秒の差をつけてアール選手がトップにたち、グリーンジャージを手にする結果となりました。残る2ステージ、JCL TEAM UKYOはチーム一丸となって総合トップの座を守っていくこととなります。
アール選手コメント
昨日の岡選手の優勝に勇気が貰えました。今日はみんなが僕の為にいい仕事をしてくれた。ダイボール選手は非常に強かったです。でも、彼のリズムが落ちた瞬間を見逃しませんでした。去年の9月の大事故からドクター、家族、友人、そしてチームに大きく助けられてTOJに戻ってこれました。今日の優勝は特別な意味があると思います。
清水選手コメント
「みんなが本当によくやってくれました。この厳しいステージでパフォーマンスを最大限に発揮するためにこれまでの5レースを調整してきました。その成果が発揮できたことが今日の優勝になりました。明日からの2ステージ、大変ではありますが、この素晴らしいメンバー総合優勝に向けて戦っていきたいと思います。 」
RESULT
Tour of Japan stage6 Dst 11.4km Ave 16.9km/h
ステージ/Stage TOP3
1 アール・ネイサン/EARLE Nathan 0:40″14
JCL TEAM UKYO
2 DYBALL Benjamin +0″34
ヴィクトワール広島
3 MOREY Drew +1″19
KINAN Racing Team
14 プラデス・ベンジャミ/PRADES Benjamin +1″23
16 小石 祐馬 / KOISHI Yuma +3″33
個人総合/INDIVIDUAL GENERAL TIME TOP3
1 アール・ネイサン/EARLE Nathan 12:59″05
JCL TEAM UKYO
2 DYBALL Benjamin +0″47
ヴィクトワール広島
3 岡 篤志 / OKA Atsushi +1″15
JCL TEAM UKYO
4 プラデス・ベンジャミ/PRADES Benjamin +1″15
12 小石 祐馬 / KOISHI Yuma +3″37
Tour of Japanはどんな大会?
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